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都内の美術予備校でドローイングワークショップを開催したときの話

投稿日:2017年4月24日 更新日:





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先日都内の美大予備校でドローイングのワークショップをやらせて頂きました。

 

 

ぼくがニューヨークのアートスクールで学んだ内容を少しアレンジしたもので、アニメーション志望の人はもちろん、ファインアートをやりたい人や、趣味で絵を描いている人にも有効なトレーニングなのでご紹介します。

 

 

特に、1年くらい絵を描いてきたけどマンネリ気味でスランプという人や、自分の絵がアカデミックすぎて個性がないと感じている人には是非試してもらいたい内容です!

 

ワークショップの目的

1.腕を思い切りよく大きく動かして描けるようになる

 

2.画面よりもモデルを見る時間を多くとる事で、モデルを観察する意識を強化する

 

3.いつもと違う描き方をする事でブレイクスルーする。

 

 

以上3点を目的に、ブラインドコントアーとワンラインドローイングという2つの手法を用いてドローイングをしていきます。

 

使用する道具

クロッキー帳(木炭紙サイズ)

木炭もしくは黒いマジックペン

ペンタイプの修正液

アクリル絵の具もしくは水彩絵の具セット

ボール紙やイラストボード

午前中:ブラインドコントアーとワンラインドローイングのレクチャー

まず、このワークショップで使う2つの描き方、ブラインドコントアーとワンラインドローイングをレクチャーしてから、練習として顔を描いていきます。

 

 

ブラインドコントアーは、手元を全く見ないで描く手法。詳細はこちら。ワンラインドローイングは一筆描きの事ですね。

 

 

ブラインドコントアーをやるときは、自分が小さな虫になったつもりで、モチーフの周りをぐるぐる飛び回るような気持ちで描きます。画面がどうなっているかは一切気にしなくて大丈夫。

 

 

うまい絵を描くためではなく、観察する力を養うためのトレーニングなので、絵の出来は無視して下さい。

 

 

トレーニング方法はこの通り。

・生徒同士向かい合って着座、5分でお互いの顔をブラインドコントアーで描く×数回

※画面の事は一旦忘れて良いので、とにかく相手の顔を観察する。顔をなでるような意識で描く

 

 

・生徒同士向かい合って着座、5分でお互いの顔をワンラインドローイングで描く×数回

※引き続きなるべく相手の顔を見て、顔をなでるような意識で。特に顔を横切るような線を引くときは凹凸を捉える。

 

 

・生徒同士向かい合って着座、5分でお互いの顔をブラインドコントアーで描く。その後10分で着彩。

 

 

・生徒同士向かい合って着座、5分でお互いの顔をワンラインドローイングで描く×3人。ただし全て同じ画面で重ね描きをする。その後10分で着彩。

 

 

午後:ライフドローイング





たくさん顔を描いてブラインドコントアーとワンラインドローイングの要領がつかめたら、次は同じ方法でモデルさんを描いていきます。

 

 

全部で6セッションです。

・1分ポーズ×20:ブラインドコントアーで同じ画面に描き続ける(木炭orペン)

※腕を大きく、気持ちよく動かす。常に全身を描き切る必要はない。

 

 

・ムービング20分:ワンラインドローイングで、同じ画面に重ね描きをする(木炭orペン)

※腕を大きく、気持ちよく動かす。常に全身を描き切る必要はない。できれば画面の粗密、構図を考える。

 

 

・5分ポーズ×4(木炭orペン):ブラインドコントアーで2つ、ワンラインドローイングで2つ描く。

※全身描き切る。画面の出来は気にしなくていいので、とにかくモデルをよく観察する。虫になったつもりでモデルの周りを飛び回るような意識で観察する。

 

 

・10分ポーズ×2:

前半5分はブラインドコントアーで描く(ペンor木炭)、その上に後半5分は見て着彩(水彩orアクリル)

前半5分は見て着彩(水彩orアクリル)、その上に後半5分はブラインドコントアーで描く(ペンor木炭)

※ライフドローイングではなくファインアートのつもりで描く。

 

 

・10分ポーズ×2:

前半5分はブラインドコントアーで着彩(水彩orアクリル)、その上に後半5分は見て描く(ペンor木炭)

前半5分は見て描き(ペンor木炭)、その上に後半5分はブラインドコントアーで着彩(水彩orアクリル)

※ライフドローイングではなくファインアートのつもりで描く。

 

 

・20分ポーズ:前半10分はワンラインドローイング、後半10分は木炭と修正液で加筆

※ライフドローイングではなくファインアートのつもりで描く。

 

トレーニングをしっかり作品に繋げる

自分の表現に停滞を感じた時や、リスクを取りたい時は、是非このメニューをトライしてみてください。

 

 

ただし、ただブラインドコントアーやワンラインドローイングをするのではなく、ポートフォリオに入れられるような作品に繋げることが大切です。

 

 

例えばブラインドコントアーで描いた絵をじっくり観察してみると、他の作品に使えそうな面白いパターン(模様)が見つかるかもしれません。

 

 

ぼくはニューヨークでアート留学をしていた際、このワークショップと同じようなトレーニングを何度も自分で行い、その過程でパズルの様に描写することが面白いと発見しました。

 

 

そこから着想を得てこの作品へと発展させたのです。

 

 

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これは受験の際にポートフォリオに入れました。

 

今その場でできますよ。

今回ご紹介した方法は、実はどこでも簡単にできます。

 

 

スケッチブックがあれば今できます。

 

 

目の前の風景をブラインドコントアーでスケッチし、同じモチーフを今度はよく観察しながら水彩で色を付ける。これでも十分強い作品が出来上がるかもしれません。

 

 

ライフドローイングのトレーニングも、あちこちで開催されているクロッキー会に参加すればいつでも実践できます。

 

 

是非お試しあれ。

 

 

ちなみに外で水彩絵の具を使用するならこれはマストアイテムです。




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