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『ライフドローイングはラクでいいですよね』と言われてムカついた話。

投稿日:2017年3月13日 更新日:

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カルアーツにアプライするためにせっせと作品を作っていた頃、ファッションデザイン専攻の人に、『ライフドローイングはラクでいいですよね』と言われたことがあります。

 

『良いですよね作業時間が短いから、別に先生にダメ出しされても。作業時間、長くても20分とかでしょ。ファッションは2週間から1ヶ月かけて作成したものをボロクソ言われるからキツい』

 

なるほど、ライフドローイングはそう見えるのか。

 

確かにライフドローイングは短時間で描くことが多いけれど、ぼくたちはモデルさんがポーズを取ってくれている20分の中だけで描いているわけではありません。

 

与えられた20分で完成度の高い作品を仕上げるために、1年以上努力を重ねています。

 

実はカルアーツ キャラクターアニメーション科のrequirementをよく読むと、ライフドローイングを1年以上描いている事、という条件があります。

 

短時間だからこそ高い技術が求められ、自分のキャリアの全てを凝縮し描いているわけです。

 

良いライフドローイングなんて、たかだか数回やったくらいでは絶対に描けません。

 

それこそ本当は何十年も鍛錬がいる。そしてその鍛錬に終わりはない。そういうものです。

 

決して短い時間で描いているわけではないのです。

 

もちろんそれは、ファッションデザインはもちろん、他の専攻にも言えることですね。

 

手を動かしている時間だけが実際の作業時間ではありません。

 

ライフドローイング、甘く見ちゃだめですよ。

 

というか他の専攻の作品を甘く見てはいけません。

 

何でもそうですが、物事の上達には本当に時間がかかります。

 

だからこそ、ポートフォリオにおいてライフドローイングを重視している大学に留学を希望している人は、要注意です。

 

その場しのぎのようなスキルでは、到底太刀打ちできません。

 


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