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カルアーツに合格したい人必見。ポートフォリオにスケッチブックの提出がある場合の注意点

投稿日:2017年3月7日 更新日:





※カルアーツのキャラクターアニメーションを受験する方メインの記事です。対象外の方はこの限りではないので、ご注意ください。

 

 

カルアーツのキャラクターアニメーション科の受験生を毎年悩ませるのがスケッチブック。

 

 

実はカルアーツはポートフォリオの一部として、スケッチブックの提出が求められているのです。

 

 

『リングタイプのスケッチブックは使わないほうがいい』

『とにかくしっかり形を描けることをアピールするべき』

 

 

など、巷には様々な憶測が飛び交っていますが、

 

・元カルアーツの教授からもらったアドバイス

・カルアーツのポートフォリオDayでもらったフィードバック

・ぼくの経験

 

これらを総合的に考察した結果をまとめてみたいと思います。

 

スケッチブックで気を付けること

基本はこれらです。

 

 

・必ずobservational drawingをする(写真を見て描かない)

・イラストレーターではなく、アニメーターとしてスケッチをする

・前から順番に描く必要はない

・実験的な事をたくさんする

・構図は重要

・アナトミーや模写はいらない

・1ヶ月で1冊終わるくらいのペースで描く

 

 

それでは具体的に説明していきます。

 

必ずobservational drawingをする(写真を見て描かない)





写真を見て描くのは絶対にNGです(requirementにも記載されています)。

 

 

これはぼくが留学していたNYのアートスクールでも、色んな先生が口を酸っぱくして言っていました。

 

 

ドローイングスキルを伸ばすために、実際の人物や風景を見てスケッチしましょう。

 

イラストレーターではなく、アニメーターとしてスケッチをする

スケッチブックは、短い時間にどれだけ描けるか(量と質のバランス)、個性、思考などを見せるためのもので、時間をかけて描いた作品を見せるためのものではありません。

 

 

受験者の中に、全てのページを完成度の高い絵で埋め尽くす人がたまにいますが、それはカルアーツが求めている事ではないです。

 

 

ページが未完成でも良いので、どんどん描きましょう!

 

前から順番に描く必要はない

スケッチブックは1ページ目から順番に描いていくものだと思われがちですが、それは大きな勘違いです。

 

 

好きなページから描きましょう!

 

 

その方が気が楽になり、フットワークよくどんどんペンが進みます。

 

 

また、先にランダムにページを選んで、絵の具、お茶、コーヒーなどで染みや下地を作っておくのもありです。

 

 

スケッチするとき、その瞬間のイメージとあったページを選び、そこに描いてみましょう。

 

実験的な事をたくさんする

これ超大切。ソースはぼくが参加したポートフォリオDayです。

 

 

キャラクターデザインで埋め尽くされているような、アニメーションアニメーションしているスケッチブックは実はあまり好かれません。

 

 

ポートフォリオDayでぼくの前にレビューを受けていた人は

 

『もっと実験的なことをたくさんやって!スケッチブックは実験場よ!ファイナル(完成した作品)を展示する場所じゃないわ』

 

と言われていました。

 

 

イラストレーターではなく、アニメーターとしてスケッチをする、の項目ともかぶる内容ですね。

 

 

アーティストとして、新しい表現を探究する姿勢が大切です。

 

 

また、色を使ったり、コラージュやファインアートなどドローイング以外の事も、もちろんやってOKです。

 

構図は重要





ただし、何をやるにしても構図は重要です。

 

 

ここが難しいところで、スケッチブックはFinal(完成した作品)ではないけれど、ページの構図には気を遣わなければなりません。

 

 

observational drawingをするときはもちろん、実験的な事をする場合も、それがページの中で面白く見えるにはどういう構図にすべきなのかを同時に考えましょう。

 

アナトミーや模写はいらない

これらを勉強することは非常に大切ですが、提出するスケッチブックではやらない方がいいです。

 

 

理由は単純にページがもったいないから。

 

 

カルアーツに合格する人はみんなアナトミーぐらいはしっかりやってくるので、差別化になりません。

 

 

“アナトミー勉強してますアピール”をするくらいなら、オリジナリティのあるスケッチを描いて自分をアピールしたほうがいいです。

 

 

アナトミーと模写はそれ用のスケッチブックで勉強しましょう。

 

1ヶ月で1冊終わるくらいのペースで描く

NY時代のぼくの先生は、

『アニメーターは、コミュニケーションするために描くんだ。監督やディレクターに、こういうアイディアがあるから午後までに20通りのサンプルを描いて、と言われる。それをこなせるスピードがないと仕事なんてできないよ』

と言っていました。

 

 

スピード感を養うために、スケッチブックは月1冊終わらせるくらいが目安だそうです。

 

バリエーションを出すのにおすすめな方法

スケッチブックの内容がマンネリ化してきたら、以下の方法を試してみてください。

 

ブラインドコントアー

・オーバーラッピング

・ネガティブスペースドローイング

・下地を作る(コーヒーや余った絵の具で)

 

関連記事:スランプになったときの処方箋。プレ行くスルーしたいときに有効な練習法まとめ

リングタイプのスケッチブックはダメ?

ダメじゃないです。

 

 

ぼくもリングタイプのものを提出しました。

 

 

ただ明らかに持ち運びに不向きな大きいサイズのものはやめた方が良いです。

 

 

『これ持ち歩いて描いてないよね』ってなります。

 

Youtubeは参考にするべき?

毎年12月から3月にかけて、カルアーツに出願した人たちが自分のスケッチブックを紹介する動画がYoutubeにたくさんあがります。

 

 

Accepted(合格) のものもあれば、Rejected(不合格)のものもあり、

 

これらを参考にするべきか?

 

と訊かれることが多いです。

 

 

単純に作品として面白いので見ても良いと思いますが、合格したものに寄せる必要はないと思います。



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