ぼくは2回カルアーツを受験しています。1度目は2015年の冬に受け、見事に玉砕しました。何それ何のこと?って人はまずはこちらをどうぞ(School With 留学ブログに飛びます)。
そして今回は、満を持してぼくがカルアーツに落ちた時のポートフォリオを公開したいと思います。
カルアーツに落ちた時は結構ショックでしたが、冷静に考えると非常にたくさんに発見があり、2回目の受験で合格できたのもこの経験おかげです。
合格した人のポートフォリオも参考になりますが、落ちたものから学べることも非常に貴重だと思う。
この記事を読んで頂ければ、カルアーツ受験において何が好まれないかお分かり頂けるはず。
ちなみにこの記事に関してご注意頂きたいのが、今回の内容は、カルアーツに合格できるか否かという非常に限られた文脈においてこういう作品はやめといた方がいいよ、という記事であるということです。
アートとして優れているかどうかという事は論じていないので、誤解のないようにして頂ければ。
描写力と自分らしい表現のバランスが大切!
カルアーツに合格するには高い描写力が求められます。それは、カルアーツは絵の描き方を学ぶ大学ではなく、絵を描ける人が絵の動かし方を学ぶ大学だからです。
でもそれに囚われてしまうと、
・アカデミックの意識が強すぎる
・面白くない(=パーソナリティ/オリジナリティがない)
というポートフォリオになってしまい、一瞬で不合格になる。
だからアカデミックな技術と自分らしい表現のバランスをうまくとることが非常に大切です。
刮目せよ!これがカルアーツに落ちたポートフォリオだ。
全ての作品がこんな感じで代わり映えしないので、一部だけ紹介しました(笑)。
まとめ
1回目の受験でぼくが落ちた大きな理由は、アカデミックな描写に傾倒しすぎた&自分らしい表現の追究が皆無だったから。もちろんそもそも描写力が足りていなかったのもあるけど。
高い描写力を見せなきゃ!という意識が強すぎて、アカデミックな要素に囚われすぎていました。今でこそこの認識は間違っていると日本の海外美大受験界隈で広まってきているものの、当時はぼくが通っていた美大予備校の先生からも、描けるということを主張した方が良いと言われていた影響もあります。
このポートフォリオをニューヨークのアートスクールの先生に見せたら、こんなのはポートフォリオとは呼べないと言われました・・・。
いわく、
『これは自分のアカデミックなスキルを主張しているだけだ。多少のスキルが備わっていることは確かに伝わる。でもポートフォリオで伝えないといけないのは自分の個性だ。この作品には君の個性が全くない』
とのこと。なかなかエグいことを言われました。
でも今自分の作品を見ると本当にその通りだと思います。無味乾燥としていてつまらない。
ちなみに合格者・不合格者のポートフォリオは以下で画像検索すればたくさん出てきます。
合格者のポートフォリオ :calarts portfolio accepted
不合格者のポートフォリオ:calarts portfolio rejected
以上、海外美大受験を考えている人の参考になれば!
ぼくが不合格だったときの詳しい考察はこちら:1回目のカルアーツ受験はなぜ不合格だったのか考察してみた。
そもそもポートフォリオってなにそれ?旨いの?って人はこちら:アート未経験者必見!海外美大受験で一番大切なポートフォリオについて解説する