
カルアーツ1年目_前期(秋学期)
9月。フライトはデルタ航空DL6便。64,030円。羽田からの直行便でロサンゼルス国際空港に降り立ちました。大学がバスで迎えに来てくれるはずだったのに、なぜかバスが見当たらず。大学に電話するも、週末だったため担当者は不在。いるのはセキュリティの人のみ。何度要件を伝えても『いやー俺は担当じゃないし、今日は休日で誰もいないからわからないよーハハ』とのこと。当時はまだUberもLyftも知らなかったので、『これは実験だ。空港からキャンパスまでタクシーだといくらかかるのか』と自分に言い聞かせてタクシーを使うことに。結果は約50分で$120。高い。辛い。
キャンパスに着くとすぐにオリエンテーションと履修登録が始まりました。カルアーツは2期制で、前期は9月から12月中旬まで。履修登録は教授やアドバイザーに相談しながら決めるのがこちらの文化で、あちらこちらで相談会が開催されていました。
授業は1コマ2時間50分。1年目はストーリー、ストーリーボード、2Dアニメーション、3DCG、キャラクターデザイン、ライフドローイング、そして留学生向けの英語の授業などがあります。一部の授業を除き、前半は先週の宿題の講評、後半は講座という内容が多いです。授業内で作業することはあまりありません。
1週間もしないうちに気が付く。課題が異常に多い。正確に言えば、量よりも質でした。毎週5つ前後の課題。みんな授業で習っていないことまで勝手に調べ、自分なりの工夫を加えて提出してきます。すると翌週にはそれがクラス全体の基準になる。また誰かがレベルを上げる。その繰り返しです。授業後も土日も作業するのが当たり前。ちなみに美大だけあって、血反吐を吐くまで英語文献を読まされることはありません。
生活の中心になったのがラボです。アニメーション学科専用の24時間使える制作室。ラボには窓がなく、中に入ると時間の感覚がなくなります。課題をやる人。自主制作をする人。疲れ果てて椅子や床で寝ている人。いつもの光景です。誰かが机で寝落ちしている横で、別の誰かが真剣に絵を描いているこの場所がぼくは大好きです。
ラボの空気を象徴していたのが、カルアーツの伝統であるフィルム制作です。キャラクターアニメーション科では、毎年1人1本の短編アニメーションを制作します。授業とは別。成績にもほとんど関係ありません。それでも誰もが本気で作る。むしろ、このフィルムを作りたくてカルアーツへ来る学生も少なくありません。課題だけでも十分忙しいのに、さらに前期後期にまたがって1本の作品を作る。なかなか狂っています。でもその狂気がカルアーツらしさでもあります。
この続きは、カルアーツで過ごした4年間の出来事を約3万文字のエッセイとしてまとめています。
留学生活がこのあとどうなっていったのか。
ちゃんと卒業できたのか。
そしてなぜブログでの報告が途絶えたのか。
続きはぜひ本編でお楽しみください!