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海外美大受験に落ちてわかったポートフォリオのつくり方

投稿日:2017年3月6日 更新日:




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ぼくは足かけ1年半の海外美大受験で、

 

・一度目の失敗

・二度目で海外有名美大3校に合格

 

を経験しました。

 

そしてぼくはポートフォリオのつくり方の極意を見極めました。

 

ポートフォリオ作成には2つのフェーズがある

通常ポートフォリオ作成というと、『とにかく良い作品をつくらなきゃ』と考えます。

 

もちろんその通りです。

 

でもぼくみたいに未経験者がいきなり良い作品を作れるわけがありません。

 

実力がない状態で闇雲にアートメイキングをしても、

 

・ポートフォリオに入れられるクオリティにならない

・時間や画材費など、コストを消費するだけ

 

となってしまいます。

 

スキルアップを目指して絵を描きまくって、その作品の中からうまいものをピックアップすればいい。というのも大きな間違いです。

 

ポートフォリオは狙って作りにいかなければなりません。

 

結果的に良い作品を寄せ集めするのではなく、常にポートフォリオ全体のバランスを見ながら、自分の長所を主張するために必要なもの・足りないものを考え、積極的にそれをつくりにいかなければならないです。

 

ビンビンに磨き上げた個性と個性がぶつかりあう戦場において、行き当たりばったりのポートフォリオでは絶対に戦えない・・・。

 

そこで思い切って、

 

フェーズ1:基礎力を鍛える期間

フェーズ2:ポートフォリオを作成する期間

 

これを明確に区切る方法をおすすめします。

 

この二つは全く別の作業だと認識して下さい。

 

実際にぼくは1年間のなかで、

 

・基礎力を鍛える期間=8か月

・ポートフォリオを作成する期間=4ヶ月

 

という配分で取組みました。

 

フェーズ1:基礎力を鍛える期間




この期間ではポートフォリオのことは基本的に考えません。自分のスキルをあげることに徹底的にこだわります。

 

作品としてではなく、模写やトレスなど、スキル向上のために絵を描くわけです。

 

ポートフォリオに入れる作品は増えないので不安になるかもしれないけれど、ここはじっくり我慢。

 

この期間での実力の伸びは、フェーズ2で実際にポートフォリオをつくるときの表現の幅に影響します。

 

後々完成度の高い作品をバンバン作るために、焦らず基本的な技法・知識は一通り学んだほうがいいでしょう。

 

自分が必要だと思う技法・知識をピックアップし、それぞれ最適な学校・方法で勉強して下さい。

 

このフェーズのときは、日本国内の学校やアートスクールで十分対応可能です。

 

知識は教本を使って独学でも対応可能です。

 

フェーズ2:実際にポートフォリオを作成する期間

基礎力が身に付いたら、次はいよいよポートフォリオをつくります!

 

前述の通り、ポートフォリオは狙って作成する必要があります。

 

大学にもよりますが、求められる作品数はだいたい20前後。

 

requirementを参考にしつつ、全体の構成を事前にざっくり決めておくことをおすすめします。

 

例えばこんな感じ

 

イラストレーション専攻の場合

・ポートレイト3点

・風景画2点

・ファインアート2点

・ライフドローイング15点

・キャラクターデザイン1点

・スケッチブックの抜粋を寄せ集め1点

 

全体構成を考えたら、それぞれスケジュールに落とし込み、作業をしていきます。

 

もちろん進行状況や作品の出来に応じて、構成は常に見直してください。

 

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