ぼくが初めてニューヨークのヌードクロッキー会に参加したときに気が付いたことを綴ったメモが出てきたので、今回はそれをシェアしようと思います。
あまりにも日本のクロッキー会と違っていたので、感じたことが色褪せないうちにメモったんだと思います。
海外美大受験をする上でクロッキーは非常に重要ですし、読者の方の中にはクロッキー会に参加されている人も少なくないと思います。
普段参加されている会場と比較しながら読んで頂ければ面白いかも。それではどうぞ!
どんなにボロくても照明設備は立派
日本と違ってイーゼルの代わりに椅子を使用したり、スタジオが狭くて床がきしむ程ボロかったり、備品のレベルは圧倒的に低かったけど、照明だけは本格的だったのが非常に印象的でした。
クロッキー会が始まる前にはいつも、今日はどこから照明を当てようか?とスタッフの人たちがモデルさんと相談していたことも覚えています。
日本では照明に気を使っているクロッキー会場はほとんどなく、照明がない会場も多いです。そういえば、海外にはライトを当てないクロッキー会なんかないよ、と昔の先生が話していたのを思い出す。
好きな方法で自由に描く
ニューヨークのクロッキー会は、参加者のレベルはまちまちだったけれど、日本のクロッキーよりも色んなスタイルの人がいました。
そのせいか、とても敷居が低く初心者でも参加しやすい。実際、絵描きじゃない人も多かったです。誰でもウェルカムという感じでした。
ぼくが以前日本で参加していたクロッキー会では、同じようなスタイルの人(余白や構図は考えず、とにかくモデルを描写する)が非常に多かったけれど、ニューヨークでは皆それぞれ好きなことをやっている感じ。
デッサンはこういうもの、クロッキーはこういうものみたいな空気が全くなくて、Life drawingをlong poseでやるかshort poseでやるかという違いに過ぎないんだなと思いました。
全身を描く人もいるし、頭部や体の一部だけを描く人もいる。画材も油絵の具や、クレヨン、デジタルなど多岐にわたる。
そういえば、この自由な感じは、ニューヨークの町並みを歩くだけでも如実に感じます。ストリートで販売している絵も、色使いや構図が自由で発想が面白く、見ているだけで勉強になる。自分に欠けているものを知った気がしました。
参加者が絵を描きながらよく食べ、よくしゃべる(笑)
良いのか悪いのかわからないけれど、モデルさんがポーズしている最中に、普通に飲み食いや会話が繰り広げられていました。
隣の人がぶどうをくれたりするので、ぼくもクッキーをおすそ分けしたり。
モデルさんもポーズをしながら参加者と雑談することも。とにかく皆、よくしゃべる(笑)。
もちろんこれは会場にもよると思いますが、アメリカでは比較的和気あいあいとした雰囲気の会場が多く、とても新鮮でした。
編集後記
昔のメモに思い出したことを付け足しつつ、ニューヨークと日本のクロッキー会の違いをまとめてみました。当時の写真がないのが残念。
静かな日本のクロッキー会も好きですが、やっぱり照明を大切にする姿勢は絵作りにこだわる姿勢に直結するので、日本でも照明があるクロッキー会場が増えると良いなと思った次第です。
では!
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