アメリカはLAにあるカリフォルニア芸術大学で留学中の髭猿です。
最近、映像やアニメーションに興味がある友人に、カルアーツではどんなソフトを学べるか聞かれることが多いです。もしかしたら読者の方の中にも興味がある人がいるかも。
ということで今回は、アニメーションの教育に力を入れているカルアーツで、実際にどんなソフトを学べるのかをご紹介します。それではどうぞ!
アメリカアニメーション留学で学べるソフト
Storybord pro
名前の通りストーリーボードやアニマティックを作成するために使用します。後述するTVpaintでストーリボード・アニマティックの作業をする人も多いです。
TVpaint、Flash、Harmony
全て2Dアニメーション制作ソフト。スタジオによってアニメーターが使用しているソフトは異なります。
Maya
3DCG制作ソフト。1~2年生は必修で授業があります。土曜日にリギングのみのワークショップもある。
ZBrush
3Dスカルプティングソフト。選択授業です。
After Effects、Premiere Pro
映像編集系ソフトは授業では軽い説明のみで、あとは得意な人に聞きながらという感じ。
Pro tools
世界中の音楽スタジオで導入されているプロが使う業務用のソフトで、デジタルで音声の録音、編集、ミキシング、などデジタル作曲に必要な全ての作業ができる。一学期をかけて結構しっかり学びます。
Soundminer
フリー音源の管理検索ソフトウェア。
Photoshopの授業はない
最も頻繁に使用するPhotoshopですが、カルアーツでは一切学べません。実はカルアーツにはデジタルペインティングの授業がないんです。
大体の人は元々使える。それ以外の人はSchoolismや独学で身に付けます。YouTubeも今や非常に心強い味方です。ぼくも焦りながら独学でなんとか使えるようになりました。
大学のラボの設備
ラボのcintiqが新しくなった!!!!!とてもとても描きやすい。 pic.twitter.com/3MpWIFPbau
— 髭猿 (@studyabroadAtoZ) 2019年1月17日
作業環境は、Wacom Cintiq Pro24インチとMac Proです。去年までは22インチのCintiqでしたが2019年から新しくなり、非常に使いやすくなりました!22インチのCintiqは視差が結構大きいですよね…。
ラボに来れば上記全てのソフトが使用できますが、TVpaintのみ自分で購入して自宅でも使えるようにしている生徒が結構多い。
まとめ
生徒はソフトを学びたいというモチベーションの人はほぼおらず、、作りたいものを実現させたいという欲求で学んでいる人がとても多い。アクティブラーナーというか、自分が作りたいものファーストという姿勢の人ばかりです。
なのでアニメーション制作に必須のAfter EffectsとPremiere Proに関して簡単な授業しかないけれど、みんなYouTubeで調べたり、周りの得意な人に聞いたり、ググったりで気が付いたらそこそこ使えるようになっています。
Mayaに関しても、3Dが好きな人はMayaだけをやり続け、自ら先生に質問して授業のレベル以上のことを教えてもらっています。やっぱり、内なる制作欲求を持っている人は早い。それが学びの本質だなと実感します。以上、参考になれば幸いです。では!