スケッチ アート勉強方法

朝の連ドラ『ひよっこ』のオープニングがアート過ぎる

投稿日:2017年4月4日 更新日:


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NHK朝の連続テレビ小説の『べっぴんさん』が終わり、4月3日から『ひよっこ』がはじまりましたね。

 

この『ひよっこ』のオープニングでぼくは度肝を抜かれました。

 

海外の美大に合格するために重要な要素がてんこ盛りだったからです。

 

このドラマの見どころとして、ヒロインの有村架純がかわいいのは議論の余地がない。中身に関してもまだ1話やっただけなのでなんとも言えません。

 

だけどこれだけは言える。オープニングが凄い。ひよっこのオープニングがアート過ぎる。

 

ドラマのあらすじ

『ひよっこ』は昭和39年の茨城県北部の村からスタートする物語で、有村架純が演じるみね子が、農家である実家の借金を返すために東京へ状況。低賃金かつ長時間労働という過酷な環境で、様々な人との出会いを通して、田舎娘だったみね子が東京へ根を張っていくというストーリー。

 

昭和39年というと1964年。東京オリンピックが開催された年ですね。

 

高度経済成長期の人々の生活にスポットライトが当たるのは間違いなさそうです。

 

でもね、そんな事オープニングを見れば分かるんですよ!

 

オープニングのミニチュアが凄いことになってる


だってオープニングのタイトルバックで桑田佳祐のテーマソング『若い広場』をBGMに、当時の街並みが流れますから。ミニチュアの街並みが。

 

それを見たら、ああ高度経済成長期の日本だなあ。ってなるわけです。

 

でもそれだけじゃない!

 

実はただのミニチュアではなくて、当時使われていた道具でその時の日本の街並みを再現しているんです。

 

そろばんや畳、コッペパンを団地やデパート、電車なんかに見立てて、ミニチュアアートで当時の世界観を作り出しているんですよ!

 

これが、まじで面白い。そして朝の爽やかな雰囲気にもマッチしている。アート過ぎる。

 

ミニチュアアーティスト、田中達也さんの作品

TV画面からセンスしか感じなかったので調べてみたら、『ひよっこ』のタイトルバックのミニチュアは、Twitterで16万人のフォロワーを持つ、田中達也@tanaka_tatsuyaさんというミニチュアアーティストの方の作品でした。

 

ただのミニチュア作家ではなくて、ある物を別の物に見立て独自の視点で表現するというのが凄い。

 

Pinterestで最近よく見かけるミニチュア作品はこの人のものだったんですな。

 

解釈を変えてスケッチをする

実は、ある物を別の物に見立てるというのは、ぼくが好んでスケッチでやる事で、それ故に田中達也さんの作品に痺れたのです。

 

平面と立体の違いはあるけれど、田中達也さんのコンセプトは非常に勉強になる。

 

見たものをそのままの要素で使うのではなく、文脈や解釈を変えて描写するというのは海外の美術大学では非常に重要視されるアプローチで、これが苦手だとポートフォリオやスケッチブックが単調なものになってしまいます。

 

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ぼくのこの2つのスケッチは、人間のシルエットの中にアパートを描いたものです。

 

例えばプロップデザインとしてアパートを描く場合、建物という枠組みの中でデザインを模索しがちですが、建物の事は一旦忘れて、アパート以外のものに目を向けた方がクレイジーなものが出来上がるのです。

 

シルエットだけ拝借して中身は全く別のものを描くという事は、解釈の訓練のとっかかりとして非常に有効なので、是非試してみてください。

 

何より描いていて楽しいですよ!

 

『ひよっこ』は夜も放送されているらしいです

話がスケッチにそれたけれど、田中達也さんとCGアニメーターの森江康太さんとの共作であるオープニング。めちゃくちゃかっこ良かった。

 

朝ゆっくり見る時間がない方は、BSプレミアムで午後11:30~11:45に再放送されているので、そちらを是非チェックしてみてください。

 

特に立体アートが好きな人は、ひよっこのオープニングを絶対楽しめると思います。一見の価値ありです。



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