4年間で1番キツいと言われるカルアーツ2年目前期の時間割

こんにちは。髭猿と申します。僕は2017年9月から、アメリカ・ロサンゼルスにあるCalifornia Institute of the Arts（カルアーツ）でキャラクターアニメーションを4年間学びます。

さて留学は2年目に突入！実はカルアーツの2年前期は鬼門と言われていて、4年間の中で最も必修授業が多く、それ故1番辛い学期だと恐れられています。

廊下ですれ違う先生たちも『2年目だけど大丈夫？』と心配してくれる始末。ということで今回は、そんなカルアーツ2年目前期の時間割と授業内容をご紹介します！

カルアーツ2年目前期の時間割

さて、こちらが2年目前期の時間割。必修科目と英語のクラスを履修しています。キャラクターデザインも取りたかったけど定員オーバーで履修できず。

ちなみに1年目前期の時間割でもご紹介した通り、授業は1コマ2時間50分が基本、座学中心のスタイルです。授業内容については口外禁止なので、それぞれ簡単にご紹介します。

【月曜1限：CG FoundationⅡ】
3DCGソフトであるMayaを学ぶ授業。昨年から引き続き、モデリングやアニメーションをやります。

【火曜1限：Digital MethodsⅡ- Sound】
Pro Toolsというソフトを使用して、フィルムにつけるサウンドの編集方法を学びます。また、ボイスアクターとのコミュニケーション方法や、自然物を使用し効果音を自分で作って録音する(フォーリーと言う)方法も勉強します。

【火曜2限：Animation Layout】
アニメーションや映画作成にとって非常に大切な場面設定や構図構成に関する授業で、伝えたい情報をより分かりやすく伝えるには画面をどうすれば良いのか、ということを学びます。

【火曜3限：Supplemental English】
留学生対象の英語の授業。必修ではないのですが、英語力不足を痛感しているぼくはもちろん履修。

【火曜4限：StoryⅡ- Story Boarding】

ストーリーボードの描き方やストーリーテリングについて学びます。

【水曜4限：Film Workshop】

少人数のゼミのような授業。ディスカッション形式で、各々の個人フィルムプロジェクトの進捗を共有し、フィードバックし合います。

【木曜4限：２D Character AnimationⅡ】
昨年から引き続き2Ｄアニメーションの手法を勉強します。

【金曜1・2限：Life DrawingⅠ】
こちらも昨年から引き続き、モデルさんをひたすら描き続ける授業。お昼を挟んで午前と午後両方やります。デジタルでの作画に慣れた今でもやっぱりアナログで絵を描くのは楽しい。

今学期は単純に授業数が多いのもそうですが、2年目からはより実践的な内容を学ぶため、課題が難しくなったというのが鬼門たる所以のような気がします。

昨年はソフトに慣れるための課題もあったのに対し、今年はより実際のアニメーション制作現場に沿ったような課題が多い。だから課題は重く大変なのですが、当然勉強になることも段違いに増えて非常に充実していました。

月曜日は午前中は授業、午後は課題。夜は英語の勉強。火曜日は丸一日授業なので課題は一切やらず、授業後は早めに就寝。

水曜日と木曜日は夜の授業だけなので、日中はラボにて課題。授業の前に外でデジタルペインティングもしたり。

金曜日は16時に授業が終わった後は、少し休憩。19時からゲストスピーカーによるレクチャーがだいたい隔週であるのでそれに参加。無い時はラボで課題。寝る前に英語の勉強。

土日はラボで宿題か、自分のフィルム制作。2時間くらい外でデジタルペインティングもします。夜は英語の勉強か、息抜きでブログを書くことも。

基本的には授業に出ているか、課題をしているかという地味な生活ですが、昨年の反省を踏まえて英語の勉強時間を少し増やしました。

散々色んな人に2年目前期はキツいと脅されたのですが、正直言って1年目のが全然キツかったです(笑)。

英語は分からないし、デジタルで絵描いたことないし、授業で扱うソフトはどれも使ったこと無いし。体調壊したり、何かあるたびに初めての経験でいちいちエネルギーが必要だし。

今年は、『今学期はこれが学びたい！』ということが自分の中で最初から明確だったし、英語が少しだけ慣れてクラスメイトと授業外でも頻繁にコミュニケーションを取れるようにもなり、かなりリラックスした状態で過ごせました。

2年目後期も貪欲に学び、ガンガンスキルを伸ばしていきます！