元会社員の俺がカルアーツで勉強してる話

アメリカの美大生の時間割。3年目前期編

投稿日:

ロサンゼルスにあるカリフォルニア芸術大学キャラクターアニメーション科に留学中の髭猿(twitter:studyabroadAtoZ)です。今回は留学3年目の時間割をご紹介しようと思います。






3年目前期の時間割

こちらが3年目前期の時間割です。赤が必修科目で3クラスしかありません。青は準必修科目で、4つの授業のうちひとつを履修しなければなりません。ぼくは4つ全て履修しました。そして緑が選択科目です。水曜日は授業なし。

 

 

授業数だけ見ると日本の大学より少ないですが、授業以外に課題・フィルム制作・ポートフォリオ制作があるので、相変わらず土日もずっと作業をし続ける生活でした。過去2年間と比べると少し課題量が減ったので、その分の時間をフィルムや自分の好きな作品制作に充てて、非常に充実した学期となりました。以下、授業内容をそれぞれ簡単にご紹介します。

 

 

ちなみに留学生が履修しないといけない単位数などに関してはこちらにまとめてあります。

米国留学するなら知っておきたい!アメリカの美術系大学の単位と成績評価ってどうなってるの?

 

 

Illustration

毎週異なった技法や画材でモデルさんを描く授業。先生は元ディズニーのキャラクターデザイナーで、現在はフリーで彫刻を作ったり自分のフィルムやグラフィック・ノベルを作っています。彫刻はディズニー勤務中に独学で始めて、今はそっちがメインの仕事になっているという面白いキャリア。ガムテープを使ったり粘土を使ったり、時には3Dメガネで飛び出す立体イラストを描いたり、毎週とても刺激的な授業で楽しかったです。

 

 

2D Character Animation Ⅲ

昨年から引き続き2Dアニメーションを勉強します。使用ソフトはTVpaintもしくはHarmony。ライオンキングやポカホンタスで2Dアニメーターとして活躍した先生が教えてくれます。

 

 

Film Workshop

少人数のゼミのような授業。ディスカッション形式で、各々の個人フィルムプロジェクトの進捗を共有し、フィードバックし合います。詳細は過去記事にまとめてあります!

カルアーツにもゼミっぽい授業があった!Film Workshopについて

 

 

Sculpture

モンスタークレイといわれる粘土を使用した彫刻の授業です。上の写真は粘土を支える骨組みを作っているところ。

 

 

Oil Painting

油絵の授業。水彩やアクリルも使用可能。火曜日は毎週ポートレイト(肖像画)を描きます。アカデミックな描き方をしっかり教えてくれる先生が担当です。

 

 

Picture Book

絵本作家の先生による絵本の作り方入門的な授業。ゲストスピーカーでなんとジョン・クラッセンが来てくれたこともありました!

 

 

 Oil Painting

油絵の授業。水彩やアクリルも使用可能。木曜日は人物の全身を描きます。自由に描くことを強調する先生が担当です。火曜日はしっかり基礎を学び、木曜日は実験的なことをするようにしました。どちらも大切だなと改めて実感。

 

 

Professional prep Ⅲ

プロのアーティストになるために必要な心構えなどのレクチャーをしてくれる授業。毎週先生がお菓子をくれます。

 

 

Visual Development

実は同じ授業を2年目に履修したんですけど、好きすぎたので再び履修 。実際のアニメーション制作現場の工程に沿ってVisual Developmentの作業を進めていく授業です。学ぶことがたくさんあり、まだまだ理解が足りないので4年目も履修しようと思っています。

 

 

1日の流れ

起床から通学

起床後すぐ顔を洗い歯磨き。朝ごはんはトレジョのマンゴーヨーグルトとバナナ。

ラボには蓋付きの水筒しか持ち込めないので前日に洗っておいた水筒を忘れずにバックへ入れ、着替えて徒歩or自転車でキャンパスへ。通学路は8割坂道なので汗だくになる。

 

 

午前中

授業がある日は授業へ。ない日は真っ先にパソコンとcintiqの確保。前期はラボの席が全て埋まってしまうことはないけど、一人席・部屋の隅・窓際などの数少ない席は人気で、年中競争率が高い。

無事お気に入りの席が取れたら、お湯をもらいにカフェテリアへ行く。

 

 

お昼

13時からの授業がない日は一回家に戻ってお昼を作る。そのまま家で作業をして、授業の時間に合わせてキャンパスへ戻る。それ以外の日は弁当か通学中に買っておいたサブウェイかベーグルか、そこら辺を適当に友人たちと食べる。

 

 

午後

また授業へ。水曜日と土日は授業がないのでひたすら課題と自主制作。空きコマの時間もラボへ行き何かしらの作業。ラボに飽きたら図書館かそこら辺のベンチに移動。

ずっと室内にいると自然に触れたくなるので、休憩がてらにキャンパス内を散歩する。

キャンパスのどこかで無料でドーナツやお菓子を配っているという情報が入れば一目散に駆けつける。

 

 

夕方から夜

19時からの授業がある日はその前に夜ご飯を食べる。月曜は16時から22時までずっと授業なのでめちゃくちゃに腹が減って辛い。

夜は気が済むまで作業してキリが良いところで帰宅。なので帰宅時間はバラバラ。

帰宅するときは、ほぼ毎日歌を歌いながら帰る(音痴)。

 

 

まとめ

人体のことをもっと知りたい!観る力を鍛えたい!そのために油絵と彫刻をやりたい!とずっと思っていたので、それが思い切りできて本当に楽しい学期でした。やればやるほど自分の至らなさも分かったので、油絵も彫刻も継続していきたいです。何よりも純粋に楽しいし。粘土とか絵の具って触ってるだけで楽しいですよね。

 

 

引き続きカルアーツでの留学の様子をお伝えしていきます!では!

-元会社員の俺がカルアーツで勉強してる話
-,

執筆者: