元会社員の俺がカルアーツで勉強してる話

カリフォル芸術大学に留学して感じた、1年目と2年目の授業の違いについて

投稿日:2018年12月24日 更新日:

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こんにちは。髭猿と申します。僕は2017年9月から、アメリカ・ロサンゼルスにあるCalifornia Institute of the Arts(カリフォルニア芸術大学、通称カルアーツ)でキャラクターアニメーションを4年間学びます。

 

 

さて、ぼくの留学は2年目の前期が終了した段階ですが、2年目の授業は1年目と比較すると内容がかなり異なり結構驚いている(良い意味で)。

 

 

ということで、ここでカリフォル芸術大学で留学した1年目と2年目を少し振り返ってみようと思います。まだ2年目は半分残ってるけど、年末だし。



カルアーツ1年目前期の時間割

アメリカの美大生の時間割。宿題多すぎ?!1年生前期編

シネマトグラフィー(映画撮影法)に関することはほぼ学習せず、フィルム制作をするために必要なソフトの使い方を一通り学びました。

 

 

主に学んだのは、TVpaint、Maya、After Effects、Premiere Pro。Photoshopに関する授業はない。というか入学時点でほとんどの人が普通にPhotoshop使いこなしていてマジで焦ったのは良い思い出。

 

 

 

カルアーツ1年目後期の時間割

アメリカの美大生の時間割。前期より忙しい?!1年目後期編。

1年目後期もテクニカルな事を中心に学びます。言語学習でいうところのひたすら文法を学んでいるような感じです。

 

 

カルアーツ2年目前期の時間割

4年間で1番キツいと言われるカルアーツ2年目前期の時間割

2年目になって急にシネマトグラフィーについて学ぶことが増えました。構図だったり、カメラワークだったり、ライティングだったり、レイアウトだったり。

 

 

ソフトの使い方に関する授業が一気に減って、ようやくアニメーション制作の醍醐味に触れることができている感覚があります。

 

 

まとめ

1年目はとりあえずやってみようみたいな感じの授業が多かったのに対し、2年目はより実践的な内容になりました。

 

 

例えばストーリーボードの授業は、キャラの立ち位置はそれで良いのか、どこでカットを切るべきか、もっと分かりやすくて面白いカメラアングルは無いかなど、非常に具体的な事を教えてくれます。

 

 

2年目になって新たに履修できる授業も多く、Digital MethodsⅡ- SoundとFilm WorkshopとAnimation Layoutは今回初。

 

 

Digital MethodsⅡ- Soundは音に関する授業だったので特に新鮮でした。音とはそもそも何か、映像作品における音の役割は何かという座学に始まり、録音機材の使用方法からPro Toolsというソフトを使用した音の編集方法といった技術的なことも学びました。

 

 

更にはボイスアクターのオーディションをする際に気をつける事など、実際の現場でめちゃくちゃ役立つ事も教わり、非常に内容の充実した授業でした。

 

 

アニメーション作品を作ると言うと作画作業だけを想像する人が多いかもしれませんが、ストーリーを作らないといけないし、キャラクターや背景・世界観のデザインもしないといけないし、音や音楽も必要だし、音楽を誰かに作ってもらうならその人とのコミュニケーションも重要です。

 

 

もちろん長編作品の場合は分業制ですが、個人作品であれば全て自分でやる必要があります。カルアーツのカリキュラムはアニメーション作品を制作する上で必要な全ての要素を網羅しているので、映像作家として一通り自分で全てできる人材を輩出したいという大学の意図をなんとなく感じた学期でした。

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