スケッチをするときにどんな画材を使用していますか?やはり良いスケッチをするには、道具にも拘りたいですよね。
でも巷にはとてつもない数のペンで溢れていて、どれが良いのかわからない・・・。さすが文房具大国、日本。とりあえず高い画材を試してみようか、それとも鉛筆にしようか、などと考えながら文房具コーナーでかれこれ1時間。
そんなことがもう二度と起こらないように、スケッチ歴5年のぼくが、今日あなたにひとつの解を提示します。
ぼくの使用頻度が最も高いボールペン、それはダイソーの10本100円の激安ボールペンなのである。
安いボールペンがスケッチに最適な理由
安いボールペンがスケッチに適しているというのはぼくが留学しているカリフォルニア芸術大学では結構有名な話で、スケッチが大好きな人はみんなこぞってやっすいボールペンを使用しています。
大量に消費するからコスパを重視している。という訳ではありません。理由は安い商品ならではのもので、ずばり、インクがちゃんと出ないから。
え、インクはちゃんと出た方がよくね?と思いますよね。大丈夫、そこには理由があるのです。
この三菱鉛筆のジェットストリームのような高機能なボールペンは、筆圧に関係なく常に一定量でインクが出ます。しかしやっすいボールペンだと筆圧の強弱に対応して線が濃くなったり薄くなったりしますし、ペン先でインクが玉になったりします。
実はこの線の強弱やインク玉は、多彩な表現を生み出すのに最適で、ボールペン一本で多様な線を引くことができるんです。常にインクが一定量出るような高品質のボールペンだと逆にそれが難しい。字を書く分には便利なんですけどね。
安いボールペンだからこそできる表現がたくさんあるわけです。
10本100円のダイソーのボールペンでできる表現
現時点でのぼくの最高の相棒は、ダイソーのボールペンです。たまにペン先にインク玉ができていることがあるので、それを紙にこすり付けて指で伸ばしたりします。
こんな風にペン先にインク玉ができるので、
それを紙にこすり付けて、
指で伸ばす。これでなんか描いたらオシャレでしょ?
線の強弱も非常にコントロールしやすいです。筆圧にしっかり対応してくれるから弱い線も描きやすい。特に長くて薄い線がめちゃくちゃ描きやすい!!本当に描きやすい。凄いよダイソー。
ジェットストリームのような高機能ボールペンは、筆圧を弱くしてもしっかりインクが出てしまうので、線のコントロールが難しい。特に薄くて長い線は絶対きれいに引けないです。
ダイソーのボールペンで描いたスケッチ
どちらもダイソーのボールペン1本で描いたスケッチです。薄い線が本当に描きやすいです。
まとめ
このように、ダイソーのボールペンはめちゃくちゃ使える物凄いドローイングツールなのです!しかも意外と字も書きやすい(笑)。
5本100円とかで売っているような激安マーカーも同様におすすめです。早々にインクが尽きるのですが、むしろそこからが本番。とても手軽にかすれた表現が演出できます。安い文房具ほど遊ぶことができるので、是非試してみてください!
ちなみにダイソーの激安ボールペンに匹敵するくらいぼくがよく使うのが、こちらのマービー フォードローイング 5本セット ブラック 4600-5Aです。
非常に滑らかな描き心地のペンで、薄い紙でも裏写りしません。また、耐水性のため上から水彩絵の具を使用しても滲むことがなく、まさに万能ペン。ダイソーとこのマービーのペンを、その日の気分で使い分けています。