アメリカで留学生活をしているシャイな日本人にとって苦痛でしかないイベント、それがダンスありきのパーティーです。ペアダンスではなく、暗い空間で音楽が垂れ流されてるあのイベントです。クラブみたいなやつです。
シャイな人民世界選手権があれば優勝候補筆頭である日本国民にとって、ノリと勢いで大体が成り立っているというアメリカ(良い意味で)において開催されるダンスパーティーの恐怖たるや、筆舌に尽くしがたいものがあります。
自分で言うのはなんだけれどぼくのシャイ度は比較的低いと自負しており、知り合った人にその日のうちに誘われたフットサルも、ぼく以外は全員顔見知りで自分だけ一人も知り合いがいないという状況でもノリノリで参加する程度にはオープンなのですが(誘う方の感覚も凄い)、それでもダンスパーティとなると萎縮してしまう。
つまり皆さんと同じです。気持ち分かります。無論踊れない。
しかし、カルアーツもさすがアメリカの大学。例に漏れずパーティー好きで、何かにつけて容赦なくキャンパス内でパーティーがあります。
こんな感じ。これ、大学のハロウィンパーティのときの様子。もうライブじゃん。
ここへ飛び込んでいく勇気はありますか?ダンスなんてできないし、海外のノリについていけないし・・・なんてチビッている場合ではないですよ。もうこういう若者のノリは卒業したから、なんて言っている場合でもないです。
ダンスパーティ☆があるなんてサイ&コー!と狂喜乱舞しているパーリーピーポーはもう行ってよし。最前線で踊り狂って人気者になって下さい。
そうじゃない方。踊れないしシャイだし、ダンスパーティめちゃくちゃ怖い・・・という方はようこそこの記事へ。アメリカのダンスパーティを乗り切るための英知をぼくが授けます。
といういことで今回は、踊れない日本人がアメリカのダンスパーティでサバイブする方法についてご紹介します。根性論で済ませようとは思っていないので安心して下さい。
ダンスパーティを目の前にしたぼくらがすべきことはただひとつ。己の身体ひとつでこのうねりに突撃していくことです。ダンスパーティーはクラスメイトと仲良くなれる絶好のチャンス。これを無駄にしてはいけません。キャンパスで開かれるパーチーなら尚更です。
ダンスパーティでは、ダンスができないと恥ずかしい思いをするのか?
実践編の前に、まず我々のマインドセットについて考えてみましょう。
ダンスパーティーでは、踊れないといけないと思ってませんか?
プロムがあるくらいだから、アメリカ人はどんな人でも多少ダンスができる。全く踊れない自分がそんな環境に入っていくなんて絶対無理だ。と思っていませんか?
ここが大きな間違い。我々多くの日本国民は、アメリカのダンスパーティーについて勘違いをしています。
結論、踊れなくて大丈夫なのです。そして、多くの日本人のように全くダンスができないアメリカ人もたくさんいるのです。
しかし!彼らと我々日本人には決定的な違いがあります。
それは、ダンスパーティ=踊るでなく、ダンスパーティ=楽しむと捉えているということ。大切なのはダンスパーティを楽しむことなのです。彼らは踊り方こそ知らなくても、ダンスパーティーの楽しみ方を知っている。そこが何より重要なポイントなのです。
もちろん、中には上手に踊れる人もいるけれど(ダンスメジャーはさすがにアホみたいにうまい)、大体の人は踊っているのではなく、なんとなく音にノッているだけ。
そう、ノればいいのです。踊れなくても大丈夫。体ゆさゆさしてニコニコ笑っていればそれでもうOK。100点。それがダンスパーティの楽しみ方なのです。
OK、ダンスパーティなんてもう楽&勝!次のダンスパーティまでカウントダウンッ☆って人はもう大丈夫です。当日に向けてコンディションを整えて下さい。
と、言ったもののそこは腐ってもダンスパーティ。たまに場が盛り上がって円ができて、順番に真ん中で一人ずつ踊るみたいな地獄が訪れます。さあ、どうしましょう。マインドセットだけで乗り切れますか?
こんなときでも大丈夫。カッコいいダンスをする必要は一切ありません。
ぼくの実体験をもとに、一秒も練習せずにできて、不意に訪れるソロパートを乗り切ることができるパフォーマンスをお教えいたします。さあいよいよ実践編です。
パフォーマンス1:忍者ポーズ(ニンニン)
鉄板中の鉄板。体の前で指を組んでニンニンってやるあのポーズです。誰でも練習なしでできる最強のパフォーマンス。
リズムに合わせてこの動きを反復するだけでOKです。ふざけてないから。マジだから、俺。
色んな方向を向きながらできれば完璧。大丈夫、信じて。忍者の人気と知名度を。
パフォーマンス2:忍者ポーズ(手裏剣シュッシュ)
これも鉄板。手裏剣をシュッシュッてするおなじみのジェスチャーです。これも練習なしでできる。
恐れるなかれ、忍者のポーズだ!って皆分かってくれます。特にカルアーツ生は忍者嫌いな人いないから大丈夫。マジです。
これも色んな方向を向きながらやりましょう。
ニンニンとコンボでキメればもうスターです。
パフォーマンス3:ジョジョ立ちの乱れ打ち
ジョジョ立ちとは、ジョジョの奇妙な冒険という漫画において、作中に出てくるキャラクターたちがする、物理法則や人体構造を無視しがちな独特なポージングのことです。
これも当然カルアーツ生は大好き。うわーそうきたかー!!となること間違いなしです。
事前に数ポーズを下調べしておきましょう。
周りがJOJO~!となったらしめたもの。次々とお得意のポーズをたたき込みましょう。
きっと周りのクラスメイトも一緒にポーズをキメてくれます。
パフォーマンス4:文化的な躍りや演武は最強の飛び道具
地元の躍りが踊れるならもうそれで良いです。何の心配もいらない。
阿波おどりとか、さんさ踊りとか、盆踊りとか。
多少間違っていても構いませんし、マイナーなものでも構いません。
これが何より一番クールです。
空手などの演武ができる人も最高です。自信をもって立ち回りましょう。ニンニンよりも盛り上がります。もはや羨ましいくらいです。
おまけ:ハンドスプリング
最後にぼくの必殺技をご紹介します。前方倒立回転飛び(別名ハンドスプリング)です。中学生のとき体育で習ったあれです。ダンスではありません。結構できる人いるのではないでしょうか。
これに限ってはちゃんと練習しないと怪我をする可能性があるのでぶっつけ本番でやるのは大変危険ですが、できる人がやればその場が盛り上がることは保障します。
ぼくはこれとニンニンでダンスパーティーを乗り切っています。マジで。
ただし、ハンドスプリングをやると毎回勝手に話が膨らんで、いつの間にかバック転したことになってるので注意。
まとめ
いかがでしたか?カルアーツでしか使用できないようなものも若干含まれている気がしますが、基本的にはぼくは大真面目でこの記事を書いています。
こんなの恥ずかしくてできないと思うかもしれませんが、むしろ、誰でもできるような簡単なパフォーマンスをした方が、皆で一緒にできるので一体感が生まれて盛り上がるのです。
もう本当に吐き気がするくらいダンスパーティが嫌なら、もちろん無理していく必要はないです。でもバカになった方が楽しい事もあるわけで、行きたいけど怖いなあ、くらいのレベルだったら勇気を出して行ってみましょう。
日本でまともにクラブに行ったことがないぼくでもサバイブできているので、皆さんも大丈夫です。踊るのではない。音にノるんだ。それでは良いダンスライフを!
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