アメリカはLAにあるカリフォルニア芸術大学で留学中の髭猿です。
皆さんはZINE(ジン)という単語、聞いたことありますか?アメリカではこのZINEと呼ばれるものがやたら流行っているんです。
留学開始直後にそんなことを言われ、なんのことだか全く分からなかったけど、とにかくアメリカでZINEが流行っているというのはすぐ分かりました。
しかし留学ももう2年目が終了。今ではZINEの全てを知り尽くしたと言っても過言ではありません。絵を描く人なら絶対に知っておいて損はない。それがZINEです。
ということで、この記事では以下の事についてまとめてみます。
- アメリカで流行っているZINEとは何か
- ZINEの作り方
- アメリカの美大生はZINEを作って何をしているのか
ZINEが何か知りたい人、すでにZINEの正体は知っていて、自分でも作ってみたいという人の参考になれば幸い。それではどうぞ!
アメリカで流行っているZINEとは何か
アメリカで流行っているZINEとは、個人で手作りした小さな冊子のこと。それもそのはず、名前の由来はMagazineのzine!分かりやすい、というかほぼそのまま。
基本的には表紙+6ページで構成されていて、パラパラとめくることができます。
本みたいに読めるけどもっとラフ。雑誌みたいにコンテンツは多種多様だけど、雑誌って呼べるかこれ?6ページしかないし。うん、ZINEだな、ZINEと呼ぼう。みたいな感じ。
自分の絵が冊子という形になって手に取ることができる、しかも手軽にできる。作って楽しい、読んで楽しい、そういうわけです。
どうせなら手作りじゃなくてちゃんと製本されたものの方が良くない?との反論もありそうですが、手作りだからこその良さがここにはある!
- すぐできる。カンタンにできる。
- お金がかからない
- 手作りだから一点物の良さがある
- 少ないページ数と小さいサイズ感のZINEは、むしろ手作りと相性が良い。
という訳で、絵を描く全ての人類におすすめしたい最高の手作りグッズな訳である。友達へのちょっとしたプレゼントにも最適なんです。
ZINEの作り方
実際に作るのはとても簡単。この雛形に合わせて絵を描くだけ!ZINEは1枚の紙から出来ていて、それを折りたたんでパラパラとページがめくれる形状にしたものなんです。これが一番代表的な作り方。
基本は6ページ、表紙も入れたら8ページ使えます。
- 短いストーリーを考えて絵本にする
- 更に細かくコマ割して漫画にする
- 文章を添えてエッセイみたいにする
- 白紙のまま旅行に持っていって旅行記にする
ZINEに決まったルールはないので、何を作るかはアイディア次第!
絵の上下を間違わないように気を付けて下さい。
もちろんデジタルで作画したものを印刷してもOK。
絵が描き終わったら、真ん中の赤線の部分にだけハサミで切り込みを入れます。
その後、図のように折りたためば完成です。
あっという間!
ちなみに、表紙には以下の情報を記載するのがおすすめです。
- 名前
- 連絡先
- インスタグラムなどのSNSアカウント名
理由は後述します。
アメリカの美大生はZINEを作って何をしているのか
さて本題。ここから大切なお話です。既にちょろっと触れたとおり、作って読んで楽しいZINEですが、実はそれ以外にも非常に有効な活用方法があります。
プロフェッショナルとして絵を描きたい全ての人に非常に参考になると思うので、アメリカの美大生のZINE活用方法を具体的にご紹介していきます。
ポートフォリオの一部にする
ぼくが留学しているカリフォルニア芸術大学ではポートフォリオデイと呼ばれるイベントがあります。アニメーション業界のリクルーターやアーティストがキャンパスに訪問し、各生徒の作品が設置されたブースを見て回るというイベントです。
このポートフォリオデイのときに、自分の作品のひとつとしてZINEを作ることがあります。実際に、ぼくも去年は40冊作って、全て捌けることができました。
ポートフォリオデイ以外にも、作ったZINEをCTNなどのアート系イベントに持っていって配るという人もいます。ZINEであればもらう方も喜んでくれるし、名刺よりも自分のことを覚えてもらえるチャンスがあるので、とても賢いやり方。
自分の連絡先を掲載した方が良いのはこれらのような利用法があるからです。
販売する
作ったZINEを販売する人も非常に多いです。アメリカの美大生は、
- CTNなどのアート系イベントで販売する
- SNSで紹介してオンラインで販売する
といった活動を日常的にしています。
ぼくのクラスメイトはInstagramのストーリーで自分のZINEを紹介し、欲しい人はDMしてください〜と訴求している人がかなり多い。価格帯としては大体みんな1冊10ドルくらいから販売しています。
お互い作ったものを交換して遊ぶ
ポートフォリオや販売用でZINEを作って、余ったものをみんなで交換するのも楽しいです。何かのイベントの後は大体みんなで交換会をします。
それ以外にも例えば友人にちょっとしたプレゼントをするときに作ってみたり。絵を描く人からの贈り物として、手軽にできて喜んでもらえるのでとてもおすすめです。絵を描く人なら是非試してみて下さい。自分が思っている以上に喜んでもらえます。
オンラインショップを開くという方法
いざZINEを作ってみたら本格的にハマって、自分もZINEを販売してみたい!となった場合は、とりあえずオンラインショップからスタートすると良いと思います。商品紹介も決済も全部ワンストップで出来るので圧倒的に楽です。
オンラインショップをやるなら初心者でも5分でカンタンに開設できるBASEがおすすめです。無料で開設できるので、実はぼくもBASEで開設したオンラインショップで自分でデザインしたTシャツやスマホケースを出店しています。
今だとBASEの他にSTORES.jpも流行っているようなので、それぞれの開設方法も簡単に記載しておきます。
BESEの開設方法
下記からBASEのページへ行きます。
以下の3つを入力します。
- URL
- パスワード
これでショップアカウントの作成が完了。BESEからメールが届くのでメール認証をします。
- ショップ名
- ショップの説明
などを登録。
ショップ名考えるのって楽しいですよね。ここまででお店が完成です。
- 商品名
- 価格(税込み)
- 商品説明
- 在庫数
を入力し、商品の画像をアップロードすれば完成。もう販売可能です。
ショップで商品が売れた場合、売上金から以下の手数料が引かれるという運用です。
- 決済手数料
- サービス利用料
- 振込申請時の振込手数料、事務手数料
STORE.jpの開設方法
下記からSTORES.jpのページへ行きます。
以下の2つを入力します。
- メールアドレス
- パスワード
これでアカウントが登録完了。STORES.jpからメールが届くのでメール認証します。
- ストアの名前
- デザインテーマ
- 背景
- レイアウト
を決めていきます。テーマは後から変更やカスタマイズできます。これでストアが完成。
- 商品名
- 価格(税込み)
を入力し、商品の画像をアップロードすれば完成。もう販売可能です。
ぼくはBASEしか使っていませんが、両者の違いは、
- デザインのカスタマイズがしやすいのがBASE
- 手数料が安いのがSTORES.jp
- 海外にも商品販売したいならSTORES.jp
という感じみたいですね。
あれ、ぼくSTORES.jpのが良いのでは(涙目)。
オンラインショップはInstagramと連携することができる
ちなみに、どちらもInstagramと連携することができます。なんとインスタに投稿した写真に商品タグを付けて、そこから自分のオンラインショップに導線を引けるという。
ずっとBASE放置してて、最近の変化を全く知らなかった髭猿。ちょっと感動してる。
ちょうど1年前の2018年6月から日本でもスタートしたらしく、ぼくがBASE始めたときはそんな機能なかった。そんなん絶対楽しいやつやん。
まとめ
さていかがでしたでしょうか。アメリカ発のZINEに関するアレコレをまとめてみました。作って読んで、配って集めて。楽しみ方がたくさんあって色々遊べるので、未経験の人に是非おすすめしたいです。
紙の素材を変えたり、大きさを変えてみるのも面白いです。縦長、横長にするのもオシャレかもしれないですね。
ただし、ネットショップは開設した後の集客がとても大切。基本的には放置していても収益は生まれないので、本気で取り組むならブログやSNSなど、オウンドメディアにも力を入れると良いと思います。
自分のポートフォリオサイトの作り方についてはコチラ。
皆さんも、イベントなどに参加する際は是非自分のZINEを作って参戦してみては?では!