アート勉強方法 ライフドローイング(クロッキー) 海外美大受験 ポートフォリオ

2回目の受験でカルアーツに合格!ゆうかさんのポートフォリオを公開!【インタビュー】

投稿日:2018年4月9日 更新日:





合格

4月になり、新年度がスタートしました!受験シーズンが終わって、門出の季節ですね。

 

 

海外美大受験の合格発表のピークは2月から3月にかけてなので(秋入学の場合)、今年のカルアーツの受験結果も全て発表された頃かと思います。今年合格した人はどんな作品を提出したのかなーって気になりますよね?

 

 

任せてください。仕事人髭猿は、さっそく今年見事カルアーツに合格されたゆうかさんにばっちりインタビューをさせて頂きました。実はぼくたち、元々日本でのお知り合い。そんな縁もあって実現した今回の企画です。ポートフォリオの作品と共に、その内容をシェアしようと思います。

 

 

髭猿:インタビューを受けてくれてありがとうございます!ゆうかさんは2回カルアーツを受験されたということで、不合格と合格の両方のポートフォリオを見せてくれるんですよね?

 

 

ゆうか:はい!髭猿さんには日本でお会いした時からモチベーションでしたし、受験前はブログも沢山拝見してアドバイスまで頂いたりと、沢山お世話になったので、少しでも良いブログ作りに貢献できたらと思います!

 

 

髭猿:ありがとうございます!合格も不合格も経験されてる方の話は学べることが多いので、とても興味深いです。それでは、さっそく色々お聞きしようと思います。

 

 

今までの経歴と自己紹介をお願いします。

アニメ、映画、音楽、写真、ゲーム、旅が好きな20歳です!元々は地元の公立高校で大学受験に向けて勉強をしていました。

 

 

しかし高校2年生の冬にディズニー好きがたたりアメリカで働きたい!アニメーションスタジオで働きたい!と思い立ち、1年間がむしゃらに英語と絵の勉強をして、高校卒業後にRingling College of Art and Designのイラストレーション科に入学しました。

 

 

 Ringling Collegeではどのような勉強をしていましたか?

1年目では主にperspective、figure drawing、gouache painting等、基礎的な勉強をしました。わたしは今まで絵を本格的に勉強したことがなかったので、この1年で学んだことはとても大きかったと思います。

 

 

2年目ではよりイラストレーション科らしいoil painting、scratch boardやwater colorなど様々なメディアを使った絵の制作、本の挿絵、料理のレシピ等具体的なイラストレーションの製作などをしました。

 

 

何故カルアーツを受験し直そうと決断したのですか?

Ringligを受験した際、一緒にカルアーツも受験したのですが、実はTOEFLのスコアが要求スコアの80点に一点足りないままダメ元で出願していました。実力が足らず、どうしても取れませんでした(泣)。

 

 

そして結果はもちろん不合格。後日カルアーツの入学事務局の方にポートフォリオの講評をお願いしたら、「TOEFLのスコアが足りてなかったのでポートフォリオは見てない」とばっさり言われて(笑)。もしTOEFLのスコアが80点を超えていたとしても合格していたとは到底思いませんが、ずっとどこかで後悔が残っていました。

 

 

Ringlingで初めて1年間みっちり絵を勉強した後、やっぱりアニメーションを勉強したいという気持ちが捨てきれなかったので、「今年が最後のラストチャンス!これでダメだったらイラストレーションのフィールドで頑張ることにする!」と腹をくくって再受験を決めました。

 

 

カルアーツ不合格時のポートフォリオ紹介

これが最初の受験時、カルアーツが不合格だった時の作品です。

 

画像

画像

ゆうか:インターネット上でアメリカの美大のポートフォリオを見漁った結果、ヌードドローイングが必須!と思ったので、とにかく描いてみているようです(他人事)。いろんな画材や色を使ってみようとしているのは分かりますが、如何せんモチーフを捉える力が決定的に不足しています…汗

 

 

画像

ゆうか:これは、受験直前1週間に転がり込んだ美術予備校で描いたものです。確かアクリル絵の具を使って、20分ほどで描いたと思います。手足やプロポーション等、まだまだですが、初めて自分の絵に「おー!描けるじゃん!」と嬉しくなった思い出があり、このポートフォリオの中で一番気に入っていたものでした。

 

 

画像

 

 

画像

 

 

画像

 

 

画像

ゆうか:動物園に行ったり、学校で実際にスケッチをしたり、動画を見ながらスケッチしたり、ちょっと絵の具で遊んでみたりしています。上手い下手の前に、わたしの不合格のポートフォリオの作品に共通して言えることは、「これ(モチーフ)はインターネットで見た合格のポートフォリオに入っていたから、絶対描いてポートフォリオに入れなきゃいけない」と思って描いていたことです。確かにfigure drawing等いくつかのモチーフは各学校の要項にあるので必要かもしれませんが、ポートフォリオを作る際は、自分が何を描きたいかが一番大事だと思います。

 

 

カルアーツ合格時のポートフォリオ紹介

そしてこれが、今回カルアーツに合格したときの作品です。

 

画像

ゆうか:わたしのポートフォリオの中で一番気に入っているものです。表情とか、身体の描き方とか、自分らしく捉えて描けたかな、と思います。…とは言え、今じっくり見てみると、自分全っ然まだまだだなと凹みます…分かってるんですけどね…(笑)でも、昔気づかなかったことに気づけているので、成長しているとポジティブに捉えます( ;ω; )

 

 

合格

ゆうか:それぞれ1分程度のgesture drawingです。これを描いたときは、なかなか思ったように描けなくて、ほとんど絵を描かずに描きたい絵を沢山見て寝た次の日に描いた記憶があります。個人的におすすめです。

髭猿:確かに描きたい絵をたくさん見るのって大事!それも立派な練習ですよね!

 

 

合格

ゆうか:ペンと色鉛筆です。色鉛筆を画面全部に使わないことで、自分がどこに注目して描いたのか強調できたらな〜と思って描きました。

 

 

合格

ゆうか:わたしがこれをインスタグラムにアップしたときに、髭猿さんが「いいね!」とコメントしてくださって嬉しかったのを覚えています(笑)モデルさんが痩せていて骨ばっていたのが特徴的で描きました。

髭猿:僕これ好きです。モデルさんを見て感じたことを、とても素直に表現していると思います。

 

 

合格

ゆうか:クレヨンで、3〜5分だったと思います。感じたものや色を、思い切って表現するのは開放的でとても楽しいです。

 

 

合格

ゆうか:友達にポートフォリオに入れる作品について意見を聞いていた時に、ほぼ全員がこれを好きだと言ってくれました。男性独特の堅さが出ていますでしょうか…?!

 

 

合格

ゆうか:動物園に行ってヤギを描きました。動く×動物という個人的苦手コンボですが、これからも向き合ってどんどん描いていかなきゃですね。

 

 

合格

ゆうか:スケッチブックのお気に入りのページをまとめました。コラージュしたり、水彩やクレヨンを使ったりするのが好きです、と伝えられたらなと。

 

 

合格

ゆうか:Illustration Mediaというクラスで、木版画をしたときの課題です。テーマは自由だったので、木の削った印象を効果的に使って何かできないかな、と思って、コンセプトデザインのようなものを彫りました。太陽の部分が、木を削った独特の凸凹が出ていてお気に入りです。このコンセプトをもっと深く突き詰めたいなーなんて思っています。あわよくばfilmになったり!ならなかったり!

 

合格

ゆうか:これは、彫刻の授業で作ったキャラクターです。布のひらひらや毛の感触など難しい部分は多々あったものの、作っていて楽しかったのはこのキャラクターを気に入ったからだと思います。(他にも3つほど彫刻作りましたが見せられないくらい上手くいきませんでした!トライアンドエラー!)この子ももっと突き詰めたいキャラクターの一人です。最後の2つの作品は、アニメーションを作る過程として他の人がしていないようなものを入れようと思って、ポートフォリオに入れました。

 

 

 不合格時と合格時のポートフォリオを比較して、何が一番変わったと思いますか?

一番大きく変わったのは、やはり「人体のプロポーションが取れてる」「パースが取れてる」と言った絵を描く技術です。カルアーツはその技術をある程度持っている人を求めている、と過去合格した人のポートフォリオを見て感じていたので、それを念頭に置いていました。

 

 

あとは、ポートフォリオをとにかく自分の個性が表現されているパーソナルなものにしました。今合格したポートフォリオを見返しても、技術面では反省点が沢山ありますが、その時自分が最大限できる「自分」の表現ができたかなと思います。

 

 

 ポートフォリオ制作に向けてどのような事をしましたか?

カルアーツを再受験すると決めたのは2017年の初めでしたが、実際に取り組み始めたのは夏休みが明けた同年の9月くらいだったと思います。

 

 

夏休みの間は家族や友達と過ごして、いろんなところに行き写真を撮るのに明け暮れて、いっぱい映画を観たり美術館に行ったり、時には休みらしくぐーたらして、とにかくやりたいことをやりました。

 

 

出願直前は夏休みも準備しとけばよかったと過去の自分を呪った回数は数え切れませんが、今思えばあの時沢山吸収してよかったのかなと思います。アウトプットももちろん大事ですが、アウトプットに力を入れすぎるとインプットすることを忘れたり、その時間を無駄だとまで思い込むことがあります。

 

 

ですが、どちらかに偏りすぎると作品が味気ないものになったり技術が伸び悩んだりすると思うので、そのバランスの取り方が大事になってくると思います。

 

 

絵のスキルアップに関して言うと、これはもう描いた量に比例すると思います。特に私のような小さい頃から絵に親しんでいたわけじゃない人は、昔から絵を描いている人よりどうしても劣ります。過去の時間とか経験の積み重ねはどうしようもないので、それを追い越す!と思ってとにかくめちゃくちゃ描きました。

 

 

あとはどうしたら上手くなるか、とかこの絵がいい、とか絵について24時間考えていました。パーソナルなポートフォリオの作成に関しては、自分が描きたいもの、表現したいものを描くように心がけました。

 

 

カルアーツの再受験の中で、何に一番苦労しましたか?





Ringlingの課題とカルアーツ受験の準備の両立です。どちらも手を抜きたくなかったので、特に出願直前の11月、12月は寝る間を惜しんでやっていました…。

 

 

あと、思ったように技術が伸びなかった時期もあり、ルームメイトに心配されるほど生気がない日があったりと、神経衰弱を何度か経験しました(笑)。

 

 

高い目標に挑戦するのは、過程で得るものも大きいですが精神面で少し辛かったです。夢への強い気持ちと友達や家族からの応援で、どうにか頑張れました。

 

 

カルアーツやこれから留学を目指す方に向けたアドバイス

カルアーツに合格したポートフォリオはインターネット上に沢山転がっていますが、そこから何を学ぶかが大事になってくると思います。ただ真似するだけではダメで、そのポートフォリオを見て「いいな」と思った部分をどのように自分の作品作りに適用できるかが大切だと思います。

 

 

カルアーツに受かりたい!が目標ではなく、その先に何がしたいかを常に意識したら、次第に自分の作りたい作品も分かっていくのかなと思います。他人の真似事では作っている自分自身も面白くないし、大学の先生方はきっと見抜かれると思います。

 

 

今後の夢や目標

わたしは最初「アニメーションを勉強しないと、アニメーションの仕事をするという夢が叶えられない」という固定観念を持っていました。

 

 

でも、Ringlingでイラストレーションを2年間勉強して、狭かった視野が格段に広がりました。有名なイラストレーターの中村佑介さんは「夜は短し歩けよ乙女」のキャラクターデザインをされていましたし、日本のイラストレーターでありながらLaikaのコララインやDisneyのベイマックス等ではコンセプトアーティストとしても活躍しているイラストレーターの上杉忠弘さんや、油絵を学んだ後にPixarでアートディレクターとして働いた後TONKO HOUSEというアニメーションスタジオを設立した堤大介さん等、夢に向かう道は数え切れないほどあるということを改めて感じました。

 

 

わたしはそれでも今回カルアーツに行くことを決断しましたが、Ringlingで学んだ間に好きになったイラストレーションやデザイン、タイポグラフィ、加えて好きな写真や音楽など、自分が好きなことを詰め込みつつ見た人を少しでも幸せにできる作品を作るのが目標です。一番の夢は今もアニメーションの製作に携わることですが、それだけに留まらずやりたいこと全部に手を出したいと思います!

 

 

まとめ

ゆうかさん、熱心に色々答えてくれてありがとうございました!Ringlingに通いながらカルアーツ受験の準備も進め、見事合格したのは本当に凄いです。今回の記事が、今後カルアーツや海外留学を目指す方の励みになれば幸いです。

 

 

今回インタビューを受けてくれたゆうかさんの作品は以下のSNSから見ることができます!

Instagram @eukadrawing

Twitter @fyd_121

 

 

カルアーツ卒業生へのインタビュー記事はこちら。

カルアーツに通うとこれだけ成長できる!Leoさんの実際の作品と共に4年間のカルアーツ生活を振り返る

カルアーツってどんな大学なの?カルアーツOBの現役3Dアーティストにぶっちゃけてもらった!




Follow me!

-アート勉強方法, ライフドローイング(クロッキー), 海外美大受験, ポートフォリオ
-, ,

執筆者:

関連記事

画像

これもアート??世界のアートシーンから話題作をご紹介!

  アニメーション志望の人は、日頃からアニメーション作品を観まくっていると思います。     それはとても大切なことですが、将来映画をつくりたいならアニメーション以外のア …

画像

海外美大受験に落ちてわかったポートフォリオのつくり方

  ぼくは足かけ1年半の海外美大受験で、   ・一度目の失敗 ・二度目で海外有名美大3校に合格   を経験しました。   そしてぼくはポートフォリオのつくり方の …

画像

海外でアートを学びたいけど不安…。だったら【アート短期留学キャンプ in New York】がおすすめ!<PR>

  ・アートを勉強してみたいけどいきなり仕事を辞めて留学するのは怖いし、まずは短期で試してみたい! ・アート留学をしてみたい!でも長期留学は厳しい・・・ ・とにかくニューヨークで留学したい! …

画像

海外美大受験において外人の友だちを持つべき3つの理由

海外美大受験をするときに、絶対必要なもの。それは英語ネイティブの人の助けです。     日本からアプライする場合であれば、もうポートフォリオの次くらいに必要不可欠です。 &nbsp …

画像

スランプになったときの処方箋。クロッキーがうまく描けないときに有効な練習法まとめ

ひたすらライフドローイング(クロッキー)をしていると、スランプというか、自分にとって都合のいい描き方を繰り返しているだけになってくることがあります。   そんなときぼくの先生は『常にリスクを …