元会社員の俺がカルアーツに合格した話 アート勉強方法

絵がうまくなるために知っておくべき人間の学習プロセスについて

投稿日:2019年7月23日 更新日:

アメリカはLAにあるカリフォルニア芸術大学で留学中の髭猿(Instagramart_yusukeです。

 

 

絵がうまくなるための練習方法やコツに関しては、ググレば必要十分な情報が手に入るし書籍もたくさんあるので、この記事では別の視点からお話をしようと思います。

 

 

  • そもそも物事が上達するってどういうことか
  • 人はどうやって学習をするのか

そんな事を考えていきます。

 

 

ということで今回は絵がうまくなるために知っておくべき人間の学習プロセスについて。それではどうぞ!







ふわっとしている日本の美大予備校

美大予備校に通っていたころ、先生からのフィードバックはいつもふわっとしていました。

 

 

  • 画面に面白みがない
  • 作品が弱い
  • 画作りが足りない

などなど。先生から特によく言われたのが『うーん画作りが足りないね』という言葉。

 

 

美大予備校に通っていた当時は、二言目には画作りと聞くくらい頻出のワードでしたが、その具体的な中身を分かりやすく説明できる人はおらず、みんな画作りって言いたいだけでは?と思っていた時期もあったほど()

 

 

『画作りが足りないね』とだけ言われても何をすれば良いのかわからず、八方塞りな気持ちになるので、この言葉がずっと嫌いでした。

 

 

センスや味っていう曖昧な言葉もそう。『あの人はセンスがあるから』という安易な言葉で片付けてはいけないと思うんです。教える側なら特に。

 

 

ちなみにぼくがニューヨークでアートを学んでいるときには、画作りに該当する英語は一切耳にしなかったです。

先生にアドバイスを求めた際には『画作りが足りないよね』なんて曖昧な事を言われた事は一度もない。

どこをどうしたら作品が良くなるのか、そして参考になるアーティストの名前を常に具体的に教えてくれました。

 

 

逆張り戦略

当時のぼくはビジネスマン。ロジックが通ってない説明に全く納得がいかなかったし、学費を払っているのだから抽象的な説明で満足できるはずがありませんでした。

 

 

日本の美術の教育現場ってどこもこういうものなのか?それともぼくが間違っているのか?

 

 

日本のアートシーンのことは知らないけど、どうしても違和感があった。だからぼくは逆に徹底的に論理的に考えてうまくなってやると決めたんです。もう逆張りしていこうと。

 

 

というか、当時周りの美大予備校生(高校生たち)と比較してぼくが勝っているのが論理的思考力くらいしかなかったんです。社会人2~3年目のペーペーだから、世の中のビジネスマンと比較したら全く大したことはないのだけど。

 

 

でもポケットの中にはそれしか入ってなくて、とりあえず今は持っているもので戦うしかないと。どちらにしろ他に選択肢はなかったわけです。

 

 

スキルを習得するってどういうこと?

まずは、人間が物事を学習するプロセスから分析することにしました。人間がスキルを習得するプロセスを知ることで、その再現性を高め、かつそれを高速化させたかったんです。

 

 

このときはぼくが新入社員研修で習った、人間の4段階の学習プロセスに関する考え方が非常に役立ちました。

 

 

人間が物事を学習するプロセスには4段階あると言われています。

無意識無能:知らないしできない

有意識無能:知ってるけどできない

有意識有能:意識すればできる

無意識有能:意識しなくてもできる

 

 

ポイント
  • 無意識無能から有意識無能へのステップアップは知ること。
  • 有意識無能から有意識有能へのステップアップは徹底した意識。
  • 有意識有能から無意識有能へのステップアップは徹底した反復。

 

 

人間の学習プロセスを理解して絵に役立てみる

次に、絵がうまいとはどういう状態を指すのかを考えて、

絵がうまい人=同時にたくさんのことをできる人

という仮設を立てました。

 

 

同時に複数のことをこなしているように見えるから、一般人から見たら何が起きているんだかさっぱり分からない。でもそれはつまり、無意識有能のスキルをたくさん持っているんだろうなと予測したわけです。

 

 

だったら逆にひとつずつ集中して練習して、無意識有能のスキルを増やしていけば良いのでは?やるべき事はかなりシンプルな気がしてきました。オラ、わくわくすっぞ。

 

 

ということで以下を実施していくことに。

1.自分が身に付けたい技術、身に付けなけらばならない技術は何か知る

2.その技術が4段階のうちどのレベルか把握する

3.無意識有能を目指す

4.1へ戻る

 

これをグルグル回しながら、無意識有能のスキルを増やすことを徹底的に追求しました。

 

 

中でも、

自分が身に付けたい技術、身に付けなけらばならない技術は何か知る

は結構大切だとぼくは思っています。知ることが第一歩。

 

 

ポイントで上述の通り、スキルの習熟度によってやるべきことが異なります。なので自分がどこにいるのか知ることがまず大切。

 

 

今自分のスキルがどの状態にあるのかを把握することで、次にやるべきことが分かり効率的にスキルを習得できます。

 

 

会社の上司

当時の上司は非常に頭が切れるスマートな上司で、ありがたいことにぼくに期待もしてくれていました。

 

 

全力でジャンプすればぎりぎり届くか届かないくらいの絶妙な難易度の仕事をいつも振って下さり、そのおかげでぼくの思考力は毎日ストレッチされたわけですが、賢くなった脳みそは全てアートに使いました。

 

 

ちなみに、ぼくが少しずつ仕事に使っているキャパを絵にシフトしていっていることは、しばらくしたら上司にバレました。ぼくの働きっぷりから、仕事以外に熱心なことがあると勘付いていたらしい。

 

 

散々目をかけて頂いて色んなことを叩き込んで下さっていたのにも関わらず、全てを知った上で応援してくれました。

 

 

まとめ

ちなみに、絵が上手な人は色んなことを同時にこなしているように見えているだけで、実際はひとつずつの作業の積み重ねをしているんだと思います。

 

 

色んなスキルを高速に切り替えているから同時にこなしているように見えるだけで、厳密には同時ではないっていう。

 

 

ただ、今でも絵がうまくなるには無意識有能で出来ることを増やしていくのはひとつの考え方としてアリだと思っています。もちろんそれだけではないですが、最初の取っ掛かりとしては良いのかなと。

 

 

絵がうまくなるための練習方法やコツに関しては、ネットでも書籍でも数多の情報が溢れています。それらをより有効に活用するためにも、人間がスキルを身につけるときの4つのステップを知っておくと良いと思って記事にしてみました。

 

 

何かひとつでも新しい発見があればとても嬉しいです。今回はそんな感じで。では!

 

 

ちなみに、今回ご紹介した学習の4段階のプロセスは、NLP(神経言語プログラミング)で提唱されている考え方らしいです。しかも正式には5段階あるらしい。NLPをもっと詳しく勉強してみたい方はこちらをどうぞ。

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