デザイナーやクリエイターなど、アートに関わっている人のMac使用率は異常に高いですが、それは海外美大を目指している学生もまた然り。
しかし海外美大受験に必ずMacが必要かというと、そうではありません。
実際ぼくはMacなしで海外美大3校に合格しました。
Macを持っていないことがコンプレックスだったので、逆にMacなしで合格して、この記事を書いてやろうとずっと思っていました(笑)
海外美大受験するには今使っているPCをMacに買い替えないといけないの?
と心配しているそこのあなた!
大丈夫、是非この記事をご一読願いたい。
Macじゃなくていい。
ぼくがMacを使っていなかったのは、持っていなかったし、買うお金もなかったというのもありますが、Macじゃないといけない理由がなかったからです。
周りはみんなMacを使っていましたが、海外美大受験において、Macじゃないといけない理由をぼくは知りません。
PCを使用する目的は、
・作品のレファレンス(参考になる画像や他の作品のこと)を探す
・エッセイを書く
・フォトショップを使用する(ぼくはクリップスタジオを使用していましたが)
・オンラインでの出願作業
大体こんな感じだと思います。
Macじゃないといけない理由ありました?
ないです。ないよ、ないんだよ。
ただしPCは必須
Macである必要はありません。
ただしPCは必須です。
出願が迫るにつれて、エッセイを何度もリライトしたり、ポートフォリオの構成(作品の順番)を考えたりと、PCでの作業が増えてきます。
PCが使用できる公共施設やネットカフェなどもありますが、毎回足を運ぶのは非常に効率が悪いので、あまりおすすめできません。
またデジタル作品が必要な場合は、そのためのアプリケーションを導入する必要があるので、やはり自分のPCが必要です。
Macじゃなきゃいけない理由を無理やり探してみた
『大学側が受験者のポートフォリオのジャッジをするときは絶対Macだから、同じ条件で自分の作品の色味を確認できることはアドバンテージだ』
と言う人もいました。
確かにぼくのノートPCとMacで同じ作品を見比べると若干、本当に少しだけ色味が違う事がありましたが、作品の印象が変わってしまうほどのことではありません。
それに色味はPCと言うよりモニタのスペックに依存しますし、そもそも大学がポートフォリオをジャッジするときはスクリーンに投影したものを見るそうなので、結局どんなに工夫しても大学側と全く同じ条件で自分の作品をレビューすることはできません。
板タブレットは絶対必要!
Macはあってもなくても良いですが、アニメーションやイラストレーション学部を受験したいなら、iPadか板タブレット、どちらかは必要だと思います。カルアーツを受けたい人は特に。
カルアーツを受験するなら、できれば1作品はデジタルアートがあった方が良いからです。
ぼくはiPadも板タブレットも両方使いました。
iPadはやはり取り回し安いので、電車や屋外でデジタルスケッチができるのが強み。
ぼくはiPad Air2を愛用していましたが、デジタルスケッチには最適な大きさでした!iPad miniだと小さすぎる。
またデバイスへのアクセスが良いので、レファレンスを探すのも、PCより格段にフットワークが軽く行えます。
ちなみにぼくが使用していたスケッチアプリはProcreateというもの。その名の通りプロも実際に使っているものです。
板タブレット(通称板タブ)もあったほうが良いです。
iPadか板タブ、どちらか一つを選べと言われれば、確実に板タブです。
ぼくが使用したのは、ワコム ペンタブレット Intuos Comic M ペン&タッチ マンガ・イラスト制作用モデル ブラック CTH-690/K1。ワコムは板タブメーカーで最もメジャーなので選びました。
こいつにはクリップスタジオの2年間のライセンスが無料でついてきます。しかも2年後に6,000円を支払えば、ライセンスの有効期限が無期限に!
クリップスタジオはあまり聞きなれない人もいるかもしれませんが、実は日本ではかなり使用者が多く、操作方法が分からなくてもググれば一発で解決します。
ぼくはデジタルアート経験も当然ゼロでしたが、独学でポートフォリオに入れる2作品をこの相棒で作成しました。
結論:Macがなくても、Macだらけの環境の中でたくましく別メーカーのPCを使うハートの強さがあれば、海外美大に合格できる。