ただの会社員が退職して1年半の間、絵を描き続けるとどのくらい上達するのでしょうか。
今回は今までぼくが描いたスケッチを中心に、成長の軌跡を振返ってみたいと思います。
一般人が見たら『何コレwww』と笑われてしまうような絵がたくさんありますが、どれも大の大人が一生懸命描いたものです。必死で描いても、この程度の実力しかなかったんです。
『そんな実力で美大受験するの?』と言われたこともたくさんあります(笑)。それでも描き続けることで海外美大に合格する程度には成長することができました。
もちろん、自分のやりたいことにまだまだ実力は追いついていないです。それでも、当時のぼくのように大人になってから絵を描き始めて苦労している人に勇気を与える事はできると思うので、この記事を書きました。
この記事が絵を描き続けるモチベーションの一助になれば幸いです。それではどうぞ!
2014年~2015年3月頃:アートのバックグラウンド一切なし。通信でデッサンを学び始めた時期
もうどこで描いたのか覚えていない初期の頃のスケッチ。何もアートの勉強をしていないか、通信でデッサンを始めたくらいの頃だと思います。
もっと前のものもあると思うんですが、棚から引っ張り出せなかった。
たぶん象・・・ですね。たぶん動物園で描いたやつです。
人生で一番絵が下手なこの時期でも、写真ではなく実物を観察して描くという姿勢を持っていた自分をほめたい。
モチーフは人かなーとぎりぎり分かるレベルのスケッチ。
電車の中で描いた誰かの顔。スケッチブックはダイソーの小サイズのものを好んで使用していました。
カフェで話している二人。
これもカフェでのスケッチ。
電車でのスケッチ。
2015年4月~2016年:美大予備校に通っていた時期
一筆書でスケッチしてみました。駅の絵です。
これも一筆書き。美大予備校の授業風景。
街でのスケッチ。恐る恐る水彩絵の具を使っています。
少しは上達したかなーと思いつつ、やっぱり線に自信がないですね。
2016年1月~5月:ファインアーティストの元でデッサンを学んでいた時期
この頃はボールペンからシャーペンに変えてスケッチしていました。たぶん鉛筆デッサンを習っていた時期なので、スケッチも同じような感覚で練習したかったんだと思います。
電車の中の就活生。
2016年6月~8月:美術解剖学を学んでいた時期
またボールペンに戻してスケッチをしました。
この頃から、観察して描いたものに、イマジネーションしたものを組み合わせて遊ぶようになりました。
2016年9月以降:ニューヨークで短期アート留学していた時期
ニューヨークでアート留学をして、今までにない教え方をする先生と出会い、たくさんのギャラリーを巡り色んな影響を受けた結果、うまい絵ではなくて強い絵を描こうと意識し始めた頃のスケッチです。
今もこの意識は変わりません。
今はこの感じが描いていて一番気持ち良いです。
ニューヨークで学び始めてから絵が爆発的に変化した
2015年頃から少しずつスケッチをする習慣ができましたが、人に下手だとバカにされるのが嫌で、ずっとコソコソ絵を隠しながらスケッチしていました。カフェでスケッチしている時なんか特に。
堂々とスケッチできるようになったのは2016年9月にニューヨークへ行ってから。そこで日本では聞いたことが無いような色んなアドバイスを受けて、楽しくスケッチができるようになりました。
ぼくがニューヨークで通っていたのはP.I. Art Centerという学校です。この学校にはカルアーツでライフドローイングを教えていた先生がいて、絶対彼から学びたいと思い入学しました。他にも海外の有名大学で講師をしていた経験がある先生ばかりで、本当に助けてもらいました。日本人スタッフさんもいるので、何かあっても日本語で相談できます。
アニメーションだけでなく、ファッションやデザイン留学にも強いので、アメリカのアート・デザイン系大学や大学院への進学を目指している方は是非問い合わせてみてください。また学費が安いコースもあるので、大学進学は考えていないけれど学生ビザを維持しながらNYでアートを学んでみたいと思っている方にもおすすめです。
P.I. Art Centerへのお問い合わせはこちらから。『鬚猿ブログ見た!』で入学金無料になります!
上記のリンクからP.I.の日本人アドバイザーの中沢さんへ直接問い合わせることができます。日本語でのご相談やご質問ももちろん可能です。
まとめ
昔のスケッチを紹介するのはかなりためらいがありましたが、昔のぼくと同じような境遇の人へのエールになればと思い記事にしました。
こうして振り返ると、美術解剖学を学んだことで絵が安定したのかなという気がします。
この記事では2016年9月頃までの絵しか掲載していませんが、その後も今に至るまでもちろん描き続けています。そしてなんと、遂にアメリカで絵本を商業出版することが決まりました!
今は2022年の出版に向けて絶賛作画中です。これからもひたむきに描いていこうと思います。
では。髭猿でした!
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