大変お待たせ致しました。今回はカルアーツ1年目後期の時間割と、その大まかな授業内容、またカルアーツ後期を代表する2大イベントも含めたキャンパスライフの様子をお届けします。
ちなみにカルアーツ1年目前期の様子と時間割が気になる方はこちらをどうぞ。
カルアーツ1年目後期の時間割!
後期の時間割は以下の通りで、実はほとんどの授業が前期からの継続となっています。一番左から月・火・水・木・金曜日の順で並んでいます。
ほぼ全て必修科目となっていて、金曜日のActingのクラスだけ追加で履修登録をしました。本当はもっとたくさん履修したかったのですが、取りたい授業と同じ時間に必修科目が組み込まれていたため、結局前期と同じ授業数に。
ちなみに1限目は9:00~11:50。2限目は13:00~15:50。3限目は16:00~18:50となっています。
前期は多くの学生が教授やアドバイザーに相談してアレコレ考えながら履修していたのに対し、後期はあまり相談せず皆サクッと決めていました。カルアーツ生活に慣れてきたのもあるのかもしれません。
気になる後期の授業内容は?
授業内容については例のごとく口外禁止であまり詳しく書けないため、今回もさくっとご紹介します。
月曜1限のDigital Methodは、前期に引き続きAfter EffectsやPremiere Proなどのデジタルツールの基本的な操作方法を学びます。月曜2限のStoryはストーリーボードのスキル等についてのレクチャー。前期は個人のフィルムのストーリーを考えましたが、後期はテクニカルな内容にシフトしました。
火曜1限のPerspectiveは基本的なパースを習います。火曜2限のCG Foundationは3DCGソフトであるMayaの操作方法を学ぶ授業。前期はモデリングとアニメーションの基礎を学びましたが、今期はモデリングに特化しています。火曜3限のWritingは、前期同様に留学生向けの英語の授業です。
ぼくは水曜日は授業がなく、宿題やフィルム制作にあてています。
木曜2限の2D Character Animationは、こちらも前期からの継続で2Dアニメーションの手法を勉強します。
金曜日のLife Drawingは2コマ連続でモデルさんをひたすら描き続ける授業で、もう超絶疲れる。その後のActingのクラスは、アニメーター向けの演技指導のクラスです。
Storyのクラスは宿題の講評がメインですが、他のクラスはレクチャー+実践という形式が多いです。
後期も宿題大変なの?
前期の時間割をまとめた記事で、宿題がキツイとご紹介しました。前期は確かに物量も多かったのですが、そもそもソフトウェアに慣れていない影響が大きく、これが宿題をしんどく感じる要因のひとつだったと思います。
なので、各ソフトウェアに対しある程度基本的な操作ができるようになった後期は、宿題多いなーと思う事はありません。さらに、後期は宿題とは別に各生徒が個人プロジェクトとしてフィルム制作をしているので、先生たちも気を遣って宿題の量を調整してくれているため、むしろ宿題はかなり少ない方だと思います。
後期を代表する2大イベント!
宿題は少ないのですが、
・フィルム制作(前述の通り)
・ポートフォリオデイ
という2大イベントが後期にはあるため、全体の忙しさでいうと前期とあまり変わっていないかも。個人的には英語クラスでライティングとリーディングの課題が増えたのもツラい。
ポートフォリオデイというのは、アニメーションやゲーム業界から様々なスタジオがキャンパスに訪問し、生徒の作品をチェックするというイベントです。
当然スタジオの方に見せるに相応しい作品を仕上げなければいけないのですが、これは自由参加なので生徒によって取組の仕方にムラがあります。インターンシップ等に関わってくるため当然上級生になるにつれて本気度が上がっていきます。
ちなみにポートフォリオデイがある前の週は、作品の総仕上げ等の準備のためにキャラクターアニメーション科の全ての授業が丸一週間休講になる程重要なイベントです。
まとめと最近の出来事
カルアーツの後期は、フィルム制作が本格化したというのが大きな特徴です。
確かに忙しさはあるのですが、フィルム制作のおかげで学んだ事柄同士がしっかり繋がり、成長を感じる。授業で学んだもののイマイチ腹落ちしていなかった内容ついて『あ、そういうことなのね』と改めて理解できる事が多く、前期よりはるかに実りある学びになっています。
あとカルアーツにはフランスのアニメーション専門学校ゴブラン(Gobelins, L’école de l’image)との交換留学プログラムがあるのですが、現在丁度ゴブランから2名の学生が来ていて、交流ができて楽しいです。
ゴブランでは全ての授業はフィルムを中心としたプロジェクトベースになっているそうで、カルアーツの様にフィルムの自主制作を学校側から強く推奨されながらそれとは全く別のベクトルで授業が進むということはないそうです。ゴブランから来た彼に言わせれば、『カルアーツは色んな事を同時にやりすぎてクレイジー』とのこと。
彼が過去に制作したフィルムや、現在作業中のフィルムを見せてもらいましたが、やっぱりゴブラン色がとても強くて面白かったです!PhotoshopやAfter Effectsのファイルまで見せてくれ、作業プロセスをこと細かく教えてくれたのですが、とにかくいかに楽をするか(良い意味で)に徹底的にこだわっていて、非常に勉強になりました。
楽をしたいという気持ちの熱量が、良い作品をつくりたいという気持ちの熱量と同じくらい高く、その二つを自分の中で共存させながら鬼のような勢いで連日作業している彼を見て、刺激をもらっています。
以上、1年目後期の時間割と最近の出来事のご紹介でした。後期も頑張りますー!