アメリカはLAにあるカリフォルニア芸術大学で留学中の髭猿です。現在は留学3年目の後期です。
キャラクターアニメーション学科に在籍するぼくたちは、寝ても覚めても思っていることがある。
『ああ~、アニメーションうまくならんかなぁ~』
と。
ぼくらは毎年アニメーションフィルムを自主制作することになっていて、いわゆるアニメっぽいものでもカートゥーンみたいなものでも、ミュージックビデオみたいなものでも構わないんですが、何を作るにしても避けては通れないのがアニメーションなわけで。
夏休みや冬休みに入る前に、先生にアニメーションの練習方法をよく聞いたりしてたので、せっかくなのでまとめてみようかと。ということで今回は暇な時に自宅で1人でできるアニメーションの練習方法についてご紹介します!
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これからアニメーションを初めてみたい方
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アニメーション初心者の学生
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プロのアーティストだけど暇つぶしにアニメーションにも挑戦してみたい!
とういう方々の是非参考になればこれ幸い。それではどうぞ!
1. バウンシングボール
ボールが弾むアニメーションですね。アニメーション課題といえばこれ!というくらい定番ですが、初心者から上級者までどのレベルの人がやっても常に新しい学びが得られる究極のトレーニング。
ボールの種類を考えながらやるとより効果的です。バスケットボールなのか、ゴルフボールなのか、はたまたピンポン玉なのか、とかですね。
2. 落ち葉
フォルダ漁って探しものしてたら昔の2Dアニメーションの宿題出てきた! pic.twitter.com/GcFJL7fDl1
— 髭猿 (@studyabroadAtoZ) February 4, 2021
落ち葉がひらひらと舞い落ちるアニメーション。途中で風に吹かれたりするとより難易度が上がりますが、楽しさも増す。
慣れてきたら画面に奥行きを感じさせるような軌道を考えるとよりステップアップできます。
3. 振り子
左右に揺れる振り子のアニメーション。揺れる尻尾でもOK。
4. 風になびくケープ、スカーフ、旗、または他の流れる生地。
風の強さを途中で強くまたは軽くなるようにすると、より難易度が上がります。素材によって風の影響の受け方が異なるので、実物を使って観察したり、レファレンス映像を探してリサーチをすると楽しいです。
5. 表情の変化
感情的な状態から別の感情的な状態に移行するキャラクターをアニメーションします。描くキャラクターは頭と顔のみでOK。それぞれの表現を明確にすることが重要です。
例えば驚き→うんざり、混乱→うれしそう、安心→うんざり、ショック→悲しみなど。
大げさに動かさなくてもわずかな頭の傾きだけで感情が伝わることもあり、課題の中で人間の所作や演技について再発見していく過程がとても!とても!面白いです。
6. 小麦粉の袋(または他の超シンプルなオブジェクト)に命を吹き込む
アメリカだと小麦粉の袋をキャラクターに見立てることが多いですが、シンプルなものなら何でも大丈夫です。とにかくシンプルなオブジェクトをキャラクターだと考えて、単純なアクションで動かしてみます。
ジャンプさせたり、お茶を注いだり、新聞を読んだり。ポイントは、それがオブジェクトというよりもキャラクターのように感じるようにすることです。オブジェクトの感情、態度、行動、顔、声などを読み取れるかどうかをテストします。
必要な道具
紙と鉛筆があればすぐにできますが、ライトテーブルがあると下の紙が透けてよりやりやすいです。
iPadとApple Pencilがある人はアプリでもできます。
ぼくが使っているのはRoughAnimatorです。他にもたくさん種類があるのでググってみると良いかも。
iPadって実際どうなんって方はこちらの記事をどうぞ。
より詳しく勉強してみたい人はこちら。アニメーターの中では知らない人は存在しないバイブルです。
まとめ
ということで今回は暇な時に自宅で1人でできれるアニメーションの練習方法についてご紹介しました。後半になるにつれてなかなか難しくなってきますね(笑)。
もちろんこの記事の内容だけでなく、ググれば他にももっとクラシックなアニメーションのトレーニングがたくさん出てくると思いますが、『何をするにしても注意深くやればそこから何かを学べる可能性は非常に高い』と先生は仰っていました。
今後も何か有効な勉強方法があればどんどん発信していこうと思います。ではまた次の記事で!アニメーション楽しい!!