元会社員の俺がカルアーツに合格した話 海外美大受験 ポートフォリオ

1回目のカルアーツ受験はなぜ不合格だったのか考察してみた。

投稿日:2017年3月14日 更新日:





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ぼくは一回目の受験ではカルアーツに不合格でした。

 

 

当時は落ち込みましたが、落ち武者にしか学べない経験がそこにはある。

 

 

ということで、1回目の受験はなぜ落ちたのか、振返ってみました。

 

 

受験者が海外美大に落ちる理由

まず海外美大受験で考えられる不合格要因は、

 

・TOEFLのスコアが基準値に達していない

・ポートフォリオの内容が良くない

 

の2つでしょう。

 

 

TOEFLの基準値を達していないと、その時点で足切りされます(大学によってはそうでないところもあるようですが、TOEFLはクリアしておくに越したことはないです)。

 

 

なので、合否はほぼポートフォリオで決まると思います。

 

 

AさんとBさんのポートフォリオの評価が拮抗していた場合は、TOEFLのスコアやGPA、エッセイの評価で優劣がつくようです。

 

 

ぼくはTOEFLのスコアはクリアしていたので、シンプルにポートフォリオがダメで落とされました(笑)

 

 

ポートフォリオの方向性がまったく違っていた




それもそのはず、ぼくはポートフォリの方向性がそもそも間違っていました。

 

 

レベルが足りていないという話ではなく、それ以前の問題です。

 

 

ぼくが求められていると思っていたものと、大学が実際に求めているものが全然違っていたんです。

 

 

ぼくはアカデミックな技術を見せなければならないと思っていた。

 

 

実際、当時日本で通っていた学校でも、形をしっかり描けることを見せるのが何より大切だと何度も言われていました。

 

 

しかしそれは間違っていました。

 

 

ポートフォリオで伝えなければいけないことは?

もちろん海外美大に合格するためには基本的な技術は必要ですし、何を描いているかが伝わるように、ものの形が立体的にしっかり描けることも大切です。

 

 

しかし、アカデミックなスキル+αを見せなければいけません。

 

 

メインで伝えるべきなのは技術ではなく個性なのです。

 

 

例えば同じリンゴの絵を描いた場合、以下のどちらがより魅力的でしょうか(これはぼくがニューヨークの学校で元Prattの教授に実際にレクチャーしてもらった例です)。

 

 

 

 

まずこれ

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そしてこれ

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ルネ・マグリットの作品

 

 

 

 

一目瞭然だと思います。

 

 

普通は片手で持てるようなリンゴが巨大になって部屋の中に描かれている2枚目の方が、圧倒的に描き手の考えや個性が詰まっています。

 

 

もちろん1枚目のリンゴは非常に写実的で、描き手が高い技術を持っていることが分かります。

 

 

しかしこれをポートフォリオに入れても、合否をジャッジする教授たちは

 

 

『So what?(だから何?)』

 

 

となってしまうそうです。

 

 

彼らは“その人しか持っていない何か”を見たがっているので、それが伝わらないと評価してくれません。

 

 

しっかり描き込んだデッサンは、ポートフォリオに入れるとしても1枚あれば十分です。

 

 

2回目の受験でカルアーツに合格

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落ち武者だったぼくも、ポートフォリオで求められている事を正しく理解し、2回目の挑戦で見事カルアーツに合格する事ができました。

 

 

ここでわかったことは、

 

 

海外美大受験において良いポートフォリオを作ることと絵を描くこととは、全く別のスキルであるということです。

 

 

いくら絵の技術が高くても、海外美大の教授としてポートフォリオを普段からジャッジしている人でなければ正確なフィードバックはできません。

 

 

ぼくの最初の師匠はプロのアーティストですが、『ポートフォリオを見てアドバイスをすることはできない』と言っていました。

 

 

ポートフォリオを構成するということはそれくらい特殊なスキルが必要であり、海外の美大受験においてそれくらい重要なものなのです。

 

 

合格するためでなく、自分の表現や個性の主張という+αの部分を意識してアートメイキングをして下さい。

 

 

ちなみに不合格だったときの作品はこちら



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