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一般企業に勤めていたアラサー会社員が海外留学で失う8つのこと

投稿日:2018年5月8日 更新日:

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留学をする上で、ぼくは会社を辞めるという選択をしました。

 

 

退職は今思えば人生で最良の決断のひとつだと思うし、今後もそう思い続けられるように頑張っていけば良いだけのことですが、やっぱり最初は本当に退職するべきか迷いました。

 

 

で、退職するべきか否か迷っていた当時どうしたかというと、会社を辞めて成功した人ではなく、後悔している人の意見もしっかり調べることにしたんです。

 

 

退職して新しいことにチャレンジして輝いて見える人はたくさんいるけど、会社を辞めるということには必ず負の側面もあるはずで、それを現実的にイメージした方が良いなと思ったのです。

 

 

【脱サラ 後悔】【脱サラ 失敗 その後】、みたいなワードでググって、ブログや書籍に目を通しました。

 

 

実際に自分も会社を辞めてから2年半が経ち、色々と思うところがあるので、今度はぼくが会社を辞めて失ったことを伝える側にまわろうと思います。


1. 職を失う

とりあえずシンプルに職を失います(笑)。

 

 

他に食い扶持があれば良いですが、そうでもなければ貯金が減っていく一方なので、口座に穴でも開いてるんじゃないかと思います。

 

 

ついでに胃にも穴が開かないように気持ちを強く持つ必要があります。

 

 

2. 社会保険を失う

そして社会保険の加入資格も失います。

 

 

会社を辞めたら、国民健康保険に加入するか、家族の扶養に入らなければいけません(厳密にはもう少し選択肢がありますが、詳細は各自お調べ下さい)。そのまま放っておくことはできません。義務です。

 

 

不安な思いを隠しながら保険に関する事務処理をした記憶がよみがえります。

 

 

3. 社会的信用を失う

目的があって会社を辞めたのでそこまでダメージはなかったですが、それでも美大受験浪人しているときは辛かったです。

 

 

会社員でなければ学生でもない。自分は何者なんだろう、このまま今年も受からなかったらどうしようっていう。

 

 

昼間からクロッキー会に参加してると、学生さん?って結構話しかけられたりして。退職後に初めて会った人に自己紹介するのはやっぱり少し嫌でした。

 

 

あの時の漠然とした不安感はうまく説明できないです。別に悪いことをしてるわけじゃないんだけど、世間に対する居心地の悪さみたなものがありました。

 

 

後メールを書くときにも、無力感を感じます。今まではメールの文末に会社名や部署の署名があったけれど、それがなくなって名前以外に書くことがない。ただの個人になったなーって実感する。

 

 

何者でもないし、誰にも守られてないって改めて認識する瞬間です。

 

 

4. 上司を失う

これは結構重大なことだと時間が経ってから気が付きました。良い上司や先輩を持ったことがある方なら共感してもらえるのではないでしょうか。

 

 

仕事の仕方や人としてのありかたなど、身近なロールモデルを失う事は自身の成長を考えるとかなりのマイナス要素だと思います。

 

 

実際、仕事を辞めてからの2年半を振り返ると、自分の成長スピードは確実に落ちています。自分の想像の遥か上のレベルで仕事をする人が隣にいれば、嫌でも自分の能力はストレッチされますが、留学をするとその機会を失います。

 

 

あとこれは、怒ってくれる人を失うということでもあります。その人の事を真に考えて怒ったり指導するのって、超エネルギー使いますよね。自分のために体力と時間を割いて、時に優しく時に厳しく導いてくれる人の存在って本当にありがたいものだと今になって思います。

 

 

5. 自分のコントロール外のところから突然やってくるタスクを失う

意味不明な角度から仕事がふってきて、ぎりぎりの状況が無理やり作られる。しんどいけど、なんやかんや成長できる。

 

 

仕事をしていた当時はそんな事の繰り返しでした。その時はなんで俺がこんなこともやらなきゃいけないんだって思っていたけれど、結果的に身に付いた事は多かったなと思います。

 

 

言うまでもなく仕事の方が留学よりキツいです。英語や課題で苦しんだとしても、仕事と留学では責任の重さが雲泥の差です。

 

 

人間は楽したい生き物なので、自分で相当追い込まない限り、留学中に仕事の時と同じような状況は作れません。留学当初こそ慌てふためくかもしれないけれど、すぐに慣れます。

 

 

留学してパワーアップしたつもりが、気が付いたら自分のキャパが小さくなってた、なんてことにならないようにしたいものです。

 

 

6. 冠婚葬祭の出席機会を失う





海外で生活するとなるとどうしても避けて通れないのがこれです。

 

 

人によって様々な懐事情があると思いますが、ぼくは金銭的にどうしようもないので親族以外の冠婚葬祭は全て欠席と決めています。

 

 

大学の同級生の結婚式を既にいくつも逃しているのが申し訳ない。

 

 

7. 帰国して同期と飲んだ時に共通の話題を失う

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これは最近気が付きました。全員やってることがバラバラのコミュニティなら問題ないけれど、例えば昔の会社の同期とかと集まると本当に共通の話題がない。

 

 

退職した今でも誘ってくれるのは本当にありがたいし、皆の顔を見たいので参加しますが、仕事内容や異動の話題には一切ついていけないので気配を消します。

 

 

別に悲観もしていないし特に何のコメントもないですが、事実として一応言及しておく。

 

 

8. ある程度の範囲内で想像できた未来を失う

会社員をしていると、だんだんなんとなく出世のペースが見えてきて、それと同時にある程度の範囲の中で自分の未来を予測できるようになります。

 

 

あと何年後に車買って、何年後にマンション買ってみたいな。そんなことが現実的に考えられるようになってきて、人生設計がしやすくなります。

 

 

もちろん今の時代何があるか分かりませんし、いくらでも未来は書き換えられると思いますが、一瞬でもそういう感覚があると思います。別にそれが良いとか悪いとかではなく、感覚としてあるよねっていう。

 

 

でもそれがパーになります。もう全っ然想像できなくなる。あれ、俺これからどうなっちゃうんだろう、みたいな(笑)。

 

 

相談しようにも親も会社の人もそんな経験してないから、本当にどうなるか見当がつかない。全く想像できない未来にドキドキする一方で、最初はやっぱり恐怖も感じました。

 

 

編集後記

恐怖を感じたのになんで留学を選んだのかというと、失敗することよりも後悔することの方が恐いと思ったからです。

 

 

『20代のあのとき思い切って留学してれば良かったなー』って後悔する未来が何よりも恐いと思った。だから会社を辞めて留学しました。

 

 

ちなみに冒頭で少し触れた書籍に関してですが、ぼくは当時かなり売れていたこの本を読みました。

 

 

ひとつの会社に18年間勤めた方の12個の後悔についてで、仕事や社内の人間関係から飲み会やゴルフに関することまで、サラリーマン人生にまつわる全方位の後悔が記載されています。

 

 

会社を辞めるとどんな後悔があるのか、逆に会社を辞めないとどんな未来が待っているのか。そんなことを考えるのに非常に参考になりました。

 

 

今回の記事では社会人が留学で失うものについて考えてみましたが、失うと言っても、それをデメリットと感じるかどうかは人それぞれかもしれないですね。以上、少しでも参考になれば幸いです。

 

 

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