- クロッキーをはじめてみたけど、どう描けばいいのか分からない…
- クロッキーの上達のためにおすすめの本はないかな?
という方も多いはず。
今回はそんなお悩みにお答えします。
- クロッキーの上達におすすめの本
- 模写するとクロッキーの上達につながる本
この記事を書いているぼくは、クロッキー歴5年の美大生です。絵の経歴ゼロの状態から1年半でアメリカの美大(入学するにはクロッキーを提出しないといけない)に合格した実績があります。そのときに役に立った本を今回の記事でご紹介しています。
ということで、クロッキーの上達におすすめの本7選をご紹介します。それではどうぞ!
クロッキーの楽しさ・美しさを教えてくれる本
『美しい!!こんなの描けるようになりたい!』と素直に思わせてくれる本。
- 絵を描いたことがない
- クロッキーってどうすれば良いの?
という方に最初におすすめしたいです!描く時間に合わせて絵が掲載されているので、クロッキーの感覚や雰囲気もとても分かりやすく伝わると思います。
美しくシンプルな線で人体がイキイキと描かれている本書をみれば、クロッキーの美しさや楽しさが理解できるはずです。
自分が追求すべき美しさや楽しだが分かれば、あとはそれを原動力に手を動かすだけ。原動力を与えてくれるという意味で、強く最初におすすめしたい!模写するのもおすすめです。
Kindleアンリミテッドなら0円で読むことができます!
線の強弱やリズムのバリエーションを増やす本
この本を見て最初に思ったのが、『絵が強い…!!!!』ということです。作品として成立している圧倒的強さがあります。
『練習で描いた絵です』みたいなものではなく、自分のクロッキーにひとつの作品としての強さが欲しい!と思ってこの本を勉強しました。
この本は、ただモデルさんを見たまま描写するのではなく、ポーズの勢いや力の入り具合を感じ、それを誇張して表現するアプローチ(=線の強弱やリズムのバリエーションを増やして表現の幅を広げる)についてまとめられています。
それはつまり【見たままに描く】から【感じたままに描く】への変化に繋がる。
美術解剖学を意識しつつも、ポーズを大胆にデフォルメした絵が多数掲載されていて、目にした情報をいかに取捨選択するかを学ぶのに最適な内容です。
ときにはアナトミーを無視してリズムとフォースを誇張して描いた方が、モデルの姿勢や迫力が伝わりやすくなる。
模写することでどうやってリズムとフォースを誇張すれば良いのかを理解していくことができます。
モデルのポーズの意味を理解し、少しデフォルメするような描き方をしている本書は、自分の絵の勢いやリズム、メリハリなどの要素を強化したいなら必見の書!
実際にぼくもこの本を模写した事により、線の伸びがよくなり、弾力があるような線が引けるようになったと思います。絵としての強さや魅力が増しました。
手先じゃなくて腕で描く!という感覚を養うことができます。
クロッキーのカタさをなくすのにおすすめの本
こんな風にクロッキーがカタい印象になってしまう人におすすめしたいのがこの2冊。
カタさをなくした柔らかい線を引けるようになる練習として、動いている人を描くという方法があります。とはいえいきなり動いている人を描くのはかなり難しい!
そこで、まずはこの2冊の本を模写するのがおすすめです。
動いている人を短時間で描いていると、曲線が多くなります。クロッキー会でも筋肉を意識しつつそのような線が引けると、画面に柔らかな印象をもたらしてくれます。腕をのびのび動かして楽しんで描きましょう。
美術解剖学を学ぶなら
スカルプターのための美術解剖学やアーティストのための美術解剖学などを読んで、骨と筋肉に関する知識を入れておくと、人体のプロポーションが整いやすくなります。
美術解剖学を学ぶのにおすすめの本はこちらに詳しくまとめてあります。
おまけ:クロッキーをキャラクターデザインにつなげる本
キャラクターデザインの強化のためにクロッキーを続けている人も多いと思います。
ぼくもデザインのためのデザインではなく、クロッキーの感覚の延長でキャラクターデザインをしたいと常に思っています。そんな方におすすめなのがこちら。
クロッキーとデザインの感覚をどうシームレスに繋げるかということを直感的に教えてくれます。実生活で起こっていることを保ったままデザインに落とし込むことでキャラクターに命を吹き込むアプローチを学ぶことができます。
関連記事:ライフドローイングとキャラクターデザインについて【書籍レビュー】
まとめ
以上、クロッキーの上達におすすめの本7冊をご紹介しました。
これらの本をパラパラと眺めるのはもちろん、ぜひ模写をすることをおすすめします!クロッキー会に通いながら本を一冊模写しきると、自分でも驚くほど絵が上達します。
模写は自宅で一人で気軽に取り組めるので、ぜひぜひ試してみて下さい!
クロッキーの始め方についてはこちら!