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ただの会社員が1年半絵を描き続けた結果!これだけ描けるようになりました。

投稿日:2017年4月5日 更新日:

ただの会社員が退職して1年半の間、絵だけを描き続けるとどのくらい上達するのでしょうか。

 

ライフドローイング(人物画)を中心に、ぼくの成長の軌跡を振返ってみたいと思います。

 

ライフドローイングは所謂デッサンとは異なり、1分~20分という短い時間でモデルさんを描く事を指します。日本ではクロッキーと呼ばれています。

 

たまに2時間程度のロングポーズをすることも。

 

ちなみに静物画の事はStill Lifeっていいます。

 





2014年~2015年3月:通信でデッサンを学びながら月1回美大予備校に通っていた時期

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2014/1/13

まずこれ。まったく何も習ってない頃に勝手に描いていたラクガキ。

ここからのスタートです。この頃はまだ仕事をしていました。

 

 

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2014/9/17

通信コースの課題でやったデッサン。たぶんバナナ。

正直、通信でデッサンを勉強するのは、聞きたいことをタイムリーに聞けないので微妙です。

 

 

画僧

2015/2/15

通信でデッサンを勉強しながら、月一回東京の美大予備校へ通っていたころ。

10分ポーズ。この人浮いてる。

 

2015年4月~9月:週末は美大予備校へ通い、平日夜はクロッキー会に参加していた時期

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2015/7/9

手が熊手のようです。

2015年4月から東京勤務になり、毎週クロッキー会に参加してモデルさんを描きました。

 

 

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2015/8/21

5分ポーズ。短い時間のポーズが全然描けない。

 

2015年9月~12月:会社を辞め、ひたすら絵を描いていた時期

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2015/9/15

突然何があったんでしょうか。

たぶん体の裏側も意識しようとしていたんだと思います。

2015年9月末付で会社を退職し、生活の全てをアートに捧げました。

ここから1年半、鬼のように描きました。

 

 

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2015/10/1

線の感じは少し改善が見られます。

普段右利きなんですがこれは左手で描きました。左のがうまい…。

なんか今見てもこれは結構好きです。探し出して加筆したい。

 

 

2016年1月~8月:デッサン・アナトミー(美術解剖学)・パースペクティブを徹底的に勉強した時期

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2016/1/14

肉感が出てきました。大きくプロポーションが崩れる事も減ってきました。

でも絵にアピールがまったくない。

 

 

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2016/2/26

相変わらず寝ポーズが苦手。

 

 

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2016/3/5

たぶん2分ポーズだと思います。短時間のポーズも少し慣れてきました。

顔以外は割と良くなってきてはいます。

 

 

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2016/4/29

アナトミー(美術解剖学)の勉強をはじめた頃。

 

 

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2016/5/15

少し寝ポーズも楽しめるようになってきた。

 

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2016/6/3

椅子を描く気はなかったらしい。

人間を描けるようにはなってきたけれど、未だに絵としての魅力が弱すぎます。

 

 

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2016/7/2

顔が弱い。流れるリズムは悪くないと思います。

 

 

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2016/8/8

また浮いてる。そしてなんとか絵の魅力を出すために、背景でごまかそうとしている。

 

 

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2019/8/20

ブレずに色と背景でごまかす姿勢を貫く。

 

 

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2016/8/30

相変わらず椅子を描く気がない模様。

 

2016年9月~12月:ニューヨークのアートスクールで勉強した時期

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2016/9月

ニューヨークでアート留学を始めた頃です。

日本で描いたライフドローイングを先生に見せたら『人間は描けてるけど、お前の絵はつまらない』と言われる。

で、これ描いて見せたら『お前なんやこれ。二度と色を使うな。俺が良いっていうまでチャコール(木炭)しか使うんじゃねぇ』と言われる。

 

 

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2016/10月

ひたすらチャコールで影を拾う練習を課せられていた頃。

あんなにディスってきた先生が『Cool!』って言ってくれました。

 

 

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2016/11月

今度はホワイトチャコールで光を拾う練習を課せられる。

ただドローイングをするだけでなく、テクスチャー(質感表現)にも気を遣うようになる。

意図的に抜く(描かない)ことも少しずつ覚えました。

 

 

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2016/12

数カ月ぶりに色の使用を許可されて描いた、2時間半のロングポーズ。

『Awesome!』って言ってもらえた。

 

単語を勘違いしていた結果、ニューヨークで成長できた




こうして振返ってみると、アナトミーを勉強していたあたりで、人間の描写が安定してきています。しかし作品としてはまだまだ弱い。

 

その後、ニューヨーク留学でブレイクスルーして、絵としての魅力が強くなった事が見てとれます。

 

ニューヨークでドローイングを教えてくれた先生は元カルアーツの教授で、ロン毛でタトゥーだらけのクールな人でした。

 

ぼくは先生に『お前の絵はSolidだ』と言われていて、Solidって固いって意味だと思っていたので、柔らかく描く事をとにかく意識しました。

 

でも柔らかく描けば描く程、Solidって言われ続ける。何故。

 

2ヶ月くらいSolidって言われ続けて、『これ以上どんだけ柔らかく描けばいいんじゃ!』って思っていたら、

 

『体はSolidだけど顔がまだゴミだ。次は顔だけいいからたくさん描いてこい』

 

あれ、もしかしてSolidって良い意味?

 

調べたら、SolidってAwesomeとかCoolに代わって“めちゃくちゃ良い”、“かっこいい”みたいな意味で使われているスラングでした(笑)

 

ずっと褒めてくれていた事がこの時初めて分かりました。でも勘違いしていたおかげで成長につながったというミラクル。

 

それ以降ぼくはSolidにかぶれ、狂ったようにThat’s solid, dude!って言っていた。

 

“絵が硬い”と言うときの硬いは、stiffって言います。

 

 

ぼくが通っていたアートスクールについて

ぼくはニューヨークにあるP.I. Art Centerという学校でアート留学をしました。海外の有名大学で講師をしていた経験がある先生ばかりで、本当に助けてもらいました。日本人スタッフさんもいるので、何かあっても日本語で相談できます。

 

アニメーションだけでなく、ファッションやデザイン留学にも強いので、アメリカのアート・デザイン系大学や大学院への進学を目指している方は是非問い合わせてみてください。また学費が安いコースもあるので、大学進学は考えていないけれど学生ビザを維持しながらNYでアートを学んでみたいと思っている方にもおすすめです。

 

P.I. Art Centerへのお問い合わせはこちらから。『鬚猿ブログ見た!』で入学金無料になります!

 

上記のリンクからP.I.の日本人アドバイザーの中沢さんへ直接問い合わせることができます。日本語でのご相談やご質問ももちろん可能です。

 

 

では。髭猿でした!

 

 

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  1. morrisharuka より:

    海外でどうしてもアニメーションが学びたくて検索していたところ、偶然こちらのサイトにたどり着きました。現在社会人なので、似たような境遇の方を見つけて非常に勇気をいただきました。ありがとうございます!

  2. 浜田 より:

    記事楽しく読ませて頂きました!
    そもそもなんで作者さんが会社を辞めてまで
    ドローイングに狂い(?)海外の学校にまで行ったのか…
    遍歴が気になりすぎます。

    勤めていた時は美術と全く関係のないお仕事だったのでしょうか?
    そして絵を学んだその後(現在)は…?

    ドローイングの成長過程と当時に
    遍歴が気になりました。

    • 浜田 より:

      他の記事もあったのですね…
      すいません早とちりました。m(_ _)m