『スケッチうまくなりたいけど、自分の下手な絵を見たくないから結局スケッチできない』
『スケッチを趣味にしたいけど、自分は下手だから外で絵を描くのは恥ずかしいな』
『旅行先でサッとスケッチできたら楽しそうなのにな』
この記事はそんな悩みを抱える、自分はスケッチが下手だと思い込んでいる人へ本気で届けたい言葉とスケッチ思考法をご紹介します。
ぼくも自分はスケッチが下手だとずっと思い込んできました。スケッチを描けるようになったら楽しいだろうなと思いつつも、人と比べたり、自分の下手さにばかり目が行き、純粋に絵を描く楽しさを知るのに時間がかかりました。
今回ご紹介する言葉やスケッチ思考法は具体的な技術ではなく、スケッチが楽しくなる・自分の絵が好きになるきっかけになるものです。是非、心のマッサージだと思って読んでみてください。
絵を楽しめるかどうかは実力に関係ないと教えてもらい、絵の技術ではなく自分の絵を好きになる方法を、絵を描くことを楽しむ方法を教えてもらったことは自分の何よりの財産です。この記事を読んで、今日から楽しく絵を描ける人が一人でも増えたら、こんなに嬉しいことはありません。それではどうぞ!
自分は絵が下手だと思っている人に届けたい10の言葉
ぼくが絵を描き始めたときに必要としていた人は、絵の技術を教えてくれる人じゃなくて、絵の楽しさを教えてくれる人だったと思います。もちろん技術を教えてくれる人の存在も非常に重要なのですが、絵の初心者にとってまず大切なのは継続することです。そしてやっぱり楽しさこそが継続力の源ですよね。
ということで、ぼくに絵の楽しさを教えてくれた方々の至極の言葉を集めました。たった一言で気持ちって変わるので、どんなタイミングでどんな言葉と出会うかって大切だなーと、ブログ書きながら思いました。
この記事を読んで、明日も絵を描こう!と思って頂けたら嬉しいです。ぼくも描きます。下手な絵なんてない。
日本では誰も知らない。NYで学んだ6つのスケッチのコツ
日本の美大予備校に通っていたときは、
- 絵を描けるようになりたい
- でも描きたいモチーフが特にない
- たいして褒められることもない
と、本当にスケッチが苦痛でした。
本来スケッチはカジュアルに好きなものを好きなように描けば良いもの。うまさなんて求める必要はありません。しかし、当時のぼくは減点方式で評価する先生から学ぶことが多かったため、写実的であることが正義だという偏った考えに陥っていて、全くスケッチを楽しめませんでした。
でも、ニューヨークにアート留学をして、スケッチのコツを教えてもらって考え方が変わった。それは日本で教わってきたものとは全く違いました。というかそもそも日本ではスケッチ文化があまり発達してないので、的を得たアドバイスをできる日本人が少ないのかもしれない。というわけで、ニューヨークで教えてもらったスケッチの6大原則をご紹介します。
自分へのハードルが高すぎない?
高すぎるレベルを目指す→自分に失望する→楽しくなくなるという、地獄サイクルってありますよね。絵に限らず何でもそうだと思いますが、自分に過度のハードルを課すと今まで好きでやっていたことが途端に嫌いになります。それって自分のレベルに限らず、初心者でも上級者でも同じだと思うんです。
『できる』のハードルを下げて、常に今よりひとつだけ上のレベルを目指すことが、きっと爆速で成長する秘訣です。
絵がうまい人は何で絵がうまいのか
そもそも絵を描くという行為は、
観る→理解する→描く
というプロセスで成り立っているとぼくは思っています。
絵を描くって、描くだけで成立する行為じゃないんです。本当は描く前に2工程あるんです。うまい人は観る力が強い。だから描く技術ではなく、目の前の事象をありのまま観る力を養うことが大切。
自分の絵が嫌いなら手元なんか見なくて良い!
観る力を養うためにおすすめなのが、海外のどの美大でも教えられているブラインドコントアーという技法。紙や手元を一切見ないで、モチーフだけを見続けてドローイングをするというものです。
絵を描くという行為において、手元のテクニックよりもモチーフをよく観察することのほうが圧倒的に大切。だからブラインドコントアーによって手元ではなくモチーフをよく見て、大きさ・色・質感・形・重さなど、モチーフのことを理解する時間を増やすだけで、絵は上達します。
自分の絵が嫌いというなら、いっそのこと手元は全く見ずに絵を描いてみてはいかがでしょうか?今までとは違う自分の表現と出会えると思います。
思うように外出できない今の時期にもピッタリのスケッチ術
毎日スケッチをしていると、周りの風景を見慣れてしまい全てを知ったような気になる倦怠期みたいな時期があるかもしれません。『あれ、世の中ってこんなにつまらなかったっけ?』ってなる、アレです。
そんなときに自分を一度リセットして、フレッシュな目で世の中を見れるようにするために、ぼくがニューヨークでよくやっていたスケッチ術をご紹介します。ワンマイル(自分の家の近所)の範囲内でスケッチをするというもので、普段見慣れた環境の中で目新しいものや面白いものを発見するという訓練です。なかなか思うように外出できない今の時期にもピッタリのスケッチ術です。
ただの会社員が1年半スケッチを描き続けたらこうなる
最後のぼくの学習記録を載せておきます。全く絵を描いたことない人間が1年半スケッチを描き続けた記録です。最初の頃の絵なんか何が描かれているのか分からないような絵ですが、それでも描き続けたから今があります。
最初は自分の下手さにへこみ、描くのが辛かったのですが、絵の技術だけではなく絵を描く純粋な楽しさを教えてくれた先生との出会いでぼくの絵は劇的に変わっていきました。これからも描き続けます!では!