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ストーリーボードの勉強方法について考えてみた。

投稿日:2020年12月14日 更新日:

 

短編アニメーションを繰り返し作る中で、ストーリーボードが昔よりも好きになりました。最初は嫌いだったし苦手だったけど、少しずつできるようになってきて今は楽しいです。

 

 

もっと上手になりたいので、自分や周りの人がどうやってストーリーボードを勉強しているか、メモとしてまとめてみました。より良い作品づくりのために、随時更新していこうと思います。同じようにストーリーボードの勉強方法について知りたい人の参考になれば嬉しいです。




結論

結論を先にまとめます。ストーリーボードの勉強方法は、

 

Filmを作る!そのために…

  • ストーリーボードを描く
  • ストーリーボードを直す!:映画を観て修正する
  • ストーリーボードを直す!!:他人のストーリーボードを見て修正する
  • ストーリーボードを直す!!!:本を読んで知識を得て修正する

 

自分の経験と、クラスメートやプロから聞いた話も含めて考え結果、今の時点の結論がこれです。以下、詳細をまとめていきます。

 

 

ストーリーボードの最も効果的な勉強法=Filmをつくる

上述の通り、

 

ストーリーボードの最も効果的な勉強法=Filmをつくる、そのためにストーリーボードを描く

 

というのが一番良いと思います。

 

 

Filmは短くてもいいので、ストーリーボードのためにストーリーボードを描くのではなく、Filmのためにストーリーボードを描くというのが大切だと感じています。

 

 

実際、ストーリーボードの先生もレイアウトの先生もアニメーションの先生もデザインも先生もFilmを作るのが一番良い練習方法だと口を揃えて言うので、そうなんだと思います。Filmとして作り切ることが大切。ストーリーはオリジナルでなくても構いません。とにかく、映像になったとときにどうなのかを考えることが大切。そのために、映像をつくるというパイプラインの中で取り組むべきだということです。

 

 

Filmとしての完成を目指すことで、例えば、ストーリー的に特に新しい情報がないのにやたらアニメーション作画の手間がかかるショットを避けることができるようになる。エコノミカルな考え方が身に付きます。自分のFilmをより良くする、その結果として学んでいくというのが今のところの最強だと考えています。

 

 

プロジェクト学習のすすめ

ストーリーボードの勉強方法について、もう少しだけ詳しくまとめてみます。ストーリーボードは、受験勉強などの学習スタイルではなくて、プロジェクト型の学習スタイルで勉強すると良いと思います。

 

 

受験型の学習スタイル

 

ストーリーボードの勉強に終わりはないので、これだと一生作品制作にたどり着けない…。というか、表現活動においてインプットとアウトプットがこんなふうに分かりやすく別のステップになっていることってないと思うんです。『オンラインコースを受講してもたいして意味ないよ』『本読んでもあんまり上達しないよ』っていう人の脳は、恐らくこういう考え方が前提なような気がしています。

 

 

プロジェクト型の学習スタイル

 

とりあえずストーリーボードを描いてみる。そうすると絶対うまくいかないところが出てくる。自分で分からなければ人に見せてみる。うまくいっていない部分を解決するために、インプットする。ストーリーボードを直す。また人にみせてフィードバックをもらう。何かを勉強と呼ぶなら、描いて調べて直して、のサイクルがグルグル回っている状態を勉強と呼ぶんだと思います。表現活動そのものです。

 

 

とにかくまずはスタートして、足りない部分を都度勉強していきながら、作品とともに自分も成長していくイメージです。

 

 

ちなみに数年前のぼくはいきなりフィルムスタディーからはじめたんですが、自分で何を勉強しているのか全く分かっていないまましばらく続けていました。絵コンテ集もいきなり見ても何が凄いのか全く分からなかった。もちろんこれらの時間は無駄ではなかったとは思いますが、プロジェクトベースであればもっと効率的に学べるし、何よりめちゃくちゃ楽しいです。

 

 

ストーリーボードを描く・直す

ストーリーボードやってみたいけどマジで何も分からん!という人のために、超基礎的なことだけ箇条書きにしておきます。ぼくは最初これすら知らぬままフィルムスタディーをしていた!

  • 映画の画面比率は16:9なので、ストーリーボードもそれに合わせる
  • ラフで小さく描き始める。ググったらなんとなくイメージ湧くと思います!
  • オリジナル脚本じゃなくてOK!好きな絵本のストーリーでも、昨日の自分の一日でも何でも良いので、とりあえずすぐに初められるものを選びましょう

 

 

問題を見つける・解決策を探す

とりあえずスタートしてみるのは今すぐにでもできます。難しいのが、問題を見つける・解決策を探すというフェーズです。

 

 

問題を見つける・解決策を探すためにおすすめなのが、

  • 他人からフィードバックをもらう
  • 映画を観る
  • フィルムスタディーをする
  • 他の人のストーリーボードをみる
  • 専門書を読む

 

 

他人からフィードバックをもらう

映画づくりに詳しい人・そうじゃない人含めて、周りの色んな人に意見を求めるのが最も速くて的確でおすすめです。ただし、もらった意見をどうするか最終的に決めるのは自分です。大学でもよく先生が言いますが、他の人の修正案より自分のアイデアが好きなら修正する必要はありません。でも10人に見せて10人とも同じ意見を言ったとすれば、それは無視できない可能性が高いです。

 

 

他の人に自分のアイデアを説明する=ピッチに関してはこちら。

アメリカのアニメーション業界の常識?!泣く子も黙るピッチングとは?

 

 

映画を観る/フィルムスタディーをする

こちらに関しては別途追記します。他に詳細に解説しているブログもあると思うので、そちらを参照いただけると幸いです!

 

 

他の人のストーリーボードをみる

ジブリの絵コンテ集

他の人のストーリーボードはボーっと眺めるのではなく、具体的な目的とともに眺めることが多いです。描きたいシーンがあるけどどうすれば良いか分からないときに、他の人のストーリーボードをみて似たようなシーンにどうアプローチしているかを研究します。

 

 

例えば、人が空から落ちてくるというシーンに対して、ラピュタの冒頭でシータが空から落ちてくるシーンと、魔女の宅急便でキキがおじいさんに借りたモップでうまく飛べず急降下してしまうシーンを見比べると、誰が落ちるのか・なぜ落ちるのか・どこで落ちるのかということ等によって表現が全く異なることが分かります。じゃあ自分のFilmはどっちに近いかなーと考えます。そして使えるものはバンバン使う!

 

 

その他、画面にスピード感が欲しいとき、逆にペースを落としたい(でも退屈させたくない!)ときにどうカットを繋いでいるか調べたり、とにかく目的を持って眺めると本当に勉強になります。ストーリーボードが得意なクラスメートも、ストーリーボードを描くときは常に手元に何冊かジブリの絵コンテ集を置いているそうです。

 

 

専門書を読む

これらをはじめとした専門書は通常の本のように読むのではなく、辞書のように使うと著しく効果があります!ぼくも最初勘違いしていました。でも自分の作品を作っている中で気がついた、『あ、これは辞書だ』と。教科書ってタイトルだけど。ストーリーボードの教科書はボリューム的に少し薄いですが、逆にこれくらいの方が混乱しなくて良いかもしれません。

 

 

まず自分でストーリーボードを描いて、

・そこでうまれた問題を解決するために

・もっと分かりやすくするために

・もっと過不足なく伝わるようにするために

修正を繰り返す。そのために作品を観て、本を読む。いきなり読んで知識を吸収するのは難しいかもしれませんが、学びたいこと・必要なことがはっきりしている状態で上記の本を読むと、それこそスポンジのごとく吸収できると思います。

 

 

誰かが作った映画、絵コンテ、そして専門書とかって本当に宝の山なんだけど、自分でアニメーションを作ったことがないと、どうしたってそこにある情報の価値に気が付くことは出来ないと思う。だから読んでから作るんじゃなくて、作ってから読む・作りながら読む、というのが良い!

 

 

自分の作品に対する態度について

プロとしての場を与えられたら本気が出せる。それまではしっかり準備する。という人もいるかもしれません。でも結果を出している人に共通して感じるのが、学生のときから自分の作品をめちゃくちゃ真剣に扱っていたということです。自主制作の作品も友達の作品もインターン先の仕事も、作品と向き合うときはその作品を少しでも良くするために徹底的にやるという意味で、常に全てを同じように扱っていました。

 

 

だからもし自分が自分の作品を雑に扱っているとすれば今すぐその態度を改めた方が良いし、他の人にそういう扱いをされたら二度とその人にアドバイスは求めなくて良いです。プロ・アマ関係なく、あなたの作品は他の誰かが作ったものと同じように真剣に扱われるべきだし、何よりもまず自分が自分の作品に対してそうするべきです。そして、その熱量を持って自分のストーリーボードと向き合えば、成長しないはずがありません。

 

 

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