アメリカはLAにあるカリフォルニア芸術大学(通称カルアーツ)で留学中の髭猿です。
この記事でも書いてありますが、ぼくは留学する前は日本で普通にビジネスパーソンとして会社で働いていました。海外の美大に留学しようと決意し、受験準備のためにまとまった時間が必要だと考えて、会社を辞めることにしました。
新卒で3年半働いた会社。上司に仕事を辞めたいという意向を伝え承諾頂き、淡々と退職準備をしていたときのこと。会社の同期から連絡があり、彼も仕事を辞めようか悩んでいると打ち明けられました。
彼に『どうやって決断したの?』と聞かれて自分の経験を話したところ、とても参考になったと言ってもらえました。もしかしたら同じように悩んでいる人の参考になるかもしれないので当時のことを記事にしてみます。それではどうぞ。
会社を辞めるか続けるか悩んだときに考えたこと
会社を辞めるか続けるか悩んだときにぼくが考えたことは2つです。
- 望む未来を超具体的に言語化する
- 最悪のケースで比較する
それぞれ詳しく説明していきます。
望む未来を超具体的に言語化する
まず自分が望む未来を超具体的に言語化しました。
会社を辞める・続けるという選択は、求めるものを手に入れるための手段にすぎません。なので求めるものを明確にすることがまず大切です。なるべく具体的に言語化するようにすると良いと思います。
ぼくは以下の5項目に答えることで、望む未来を言語化しました。
- いつまでに
- どこで
- 誰と
- 何を着て
- 何をしたいか
そんなの思いつかない、何もしたくない。という場合はそのまま素直にそう書いてみると良いと思います。ただし、その場合もなるべく具体的に書きましょう。
ソファで横になったまま動きたくないなら、そのソファはどんなソファなのか。アパートなにか一軒家なのか。間取りはどうか。その家は世界のどこにあるのか。何もしたくない理想の環境を具体的にイメージすることで、それを手に入れる方法が考えやすくなります。
何を知っているかではなく何を知りたいかで未来は決まります。現在地は関係ありません。退職するべきかどうかを含めて、手段を考えるのは自分が何が欲しいのか分かった後に考えるべきこと。まずは未来のことを考えましょう。
最悪のケースで比較する
次に、会社を続けた場合の最悪のケースと会社を辞めた場合の最悪のケースを比較しました。
人間はストレスがかかる状況下だと『こうなったら良いな』という身勝手な希望的観測で物事を判断してしまう傾向にあるらしいので、冷静に判断するために最悪の場合を想定してみました。
- なんとなく平々凡々と仕事を続けて、気が付けば30歳。あの頃思い切って仕事を辞めて留学しておけば良かったなと後悔する日々。今更そんな勇気もなく、かといって仕事へのモチベーションもない。若くして生きがいを見失いただただ後悔をし続ける。
- そもそも会社が潰れて仕事がなくなる。どうせこんなことになるんだったら留学しておけば良かったと激しく後悔。
- 仕事を辞めて海外美大の受験準備をするも、そもそも受験に落ちてしまい、行くところがどこにもなくなる。留学もできないし会社にも戻れない。
- 留学するもたいした経験は得られず、結局日本へ帰ってくるも、日本でも就職活動がうまくいかない。留学資金を返済できる目処がない。仕事を続けた同期たちは結婚し子を持ちマイホームで暮らしている。
当時はもう少し複数のパターンを想定しましたが、最悪なケースを想定することで腹が据わると思います。仕事を続けるにせよ辞めるにせよ、自分の選択の覚悟ができる。
失敗を避けるよりリカバリーの選択肢を増やすべき
大切なことは失敗を避けるために何をするかではなく、失敗したときのためにリカバリーの選択肢を増やしておくということ。ぼくはそう思ってます。失敗してもリカバリーできればそれは後悔に繋がりません。
リカバリーのバリエーションが豊富な人って、強いです。
個人に限らず、会社やスポーツなどの組織でもそうだし、国もそう。色んなレイヤーで当てはまる考え方です。
今って、プロでもアマでも生きていける。それだけでは食っていけないアマチュアレベルの稼ぎを3つ足したら会社員(プロ)としての稼ぎを超える、みたいな人が増えています。
そもそも、別に留学しなくても会社倒産=失業のリスクなんて常にあるわけですよね。だからこそ、失敗を避ける行動ではなくリカバリーの選択肢を増やしておく行動をするのが良い。
ぼくにとってはブログがそのひとつです。リカバリー方法について考え行動していくことで、留学に対しても前向きに考えることができます。
まとめ
仕事を辞めるかどうかじゃなく、何をしたいのか、そのために最適は手段は何か。と考えると良いと思います。仕事が嫌なんじゃなくて、嫌なことを仕事にしているだけかもしれません。
会社を辞めて後悔している人の声が聞きたくて読んだ本です。会社を辞めるとどんな後悔があるのか、逆に会社を辞めないとどんな未来が待っているのか。そんなことを考えるのに非常に参考になりました。
こちらも合わせてどうぞ。