元会社員の俺がカルアーツに合格した話 スケッチ アート勉強方法 海外美大受験

仕事で忙しい社会人が絵を描く時間を増やす5つのコツ!

投稿日:2021年2月14日 更新日:

画像

『社会人になってから仕事が忙しくて、絵を描く時間が確保できない…』

『趣味で絵をはじめてみたいけど、仕事が忙しくて絵を描く暇がない…』

 

忙しい社会人にとって、絵を描く時間を増やしたい!という思いは切なる願いです。ぼくも会社に勤めながら絵を始めた当時は、どうやったら絵を描く時間を最大化できるんだろうと常に悩んでいました。

 

悩みながらも試行錯誤した結果、会社に勤めながらも楽しく絵を描く方法を編み出しました。というわけでこの記事では、社会人が絵を描く時間を増やす方法についてまとめていきます。

 

仕事をしながらたくさん絵を描きたい人は、ぜひ参考にしてみてください。それではどうぞ!


絵を描く時間を決める

まずおすすめなのが、1日の中で絵を描く時間を決めることです。時間が空いたら絵を描くのではなく、1週間のうちいつ絵を描くのか事前に全て決めて習慣にしましょう。

 

生活で必ず生じる時間にうまく絵を組み込むのがポイントです!

 

例えば、

  • 通勤時スケッチ
  • 退勤時スケッチ
  • 帰宅前カフェスケッチ
  • 入浴時脳内スケッチ(※脳内スケッチについては後ほど説明)

 

などがおすすめ。特に通勤時と退勤時の電車やバスの中はモデルとなってくれる乗客も多く、スケッチに最高の環境です。

 

絵を描くことを習慣にするのが最初のハードルです。なので元々習慣になっているものに組み合わせてしまいましょう!

 

 

短い時間で絵を描く

仕事・家事・育児と忙しい方におすすめなのが、5分だけ絵を描くという方法です。1日1作品!ではなく時間で区切ります。

 

毎日同じ時間に5分だけ絵を描く。これを1年継続するだけでも大きな成長に繋がります。例えば上記の方法と組み合わせて、仕事後に帰宅する前に5分だけ駅のホームでスケッチする。

 

1日5分の作業時間の中だけで完成させようということではありません。毎日少しずつ描き足していって数日かけて完成させましょう!

 

1日20時間ぶっ続けで絵を描いたけど、その反動でその後1ヶ月何もしなかった。となるくらいなら、1日5分でも毎日続けることが大切です!

 

最初からまとまった時間を確保する必要はありません。ぜひ1日5分を最初の目安にしてみてください。

 

 

水彩絵具を使う

仕事が忙しいけど絵を楽しみたい方には水彩絵の具がおすすめです!短時間で広い範囲の色を塗ることができるからです。

 

片付けも簡単だし、手や机の汚れも水だけで落ちるので、そういう部分も含めて時間がかかりません。

 

普通の水彩絵の具でも良いし、最初からパレットに色が出ている固形水彩絵の具だと更にフットワーク良く絵を描くことができます。

 

 

絵を描く時間を増やす方法

描くものを事前に決めておく

何を描こうかモチーフを選ぶのにまず時間がかかってしまう。なので忙しい人は描くものを事前に決めておくのがおすすめです。

 

例えば、

  • 電車の乗客、
  • 歩いている人
  • ビル

 

『今週は木の強化週間にしよう!』みたいな感じで、まとまった期間同じものを描き続けるのも良いですね。

 

 

何かをやめる

自由に使える時間を増やすには何かをやめるしかありません。

 

  • 飲み会を全て断る
  • スマホをいじるのをやめる
  • YouTube見るのをやめる
  • TV見るのをやめる

 

やめられるもの・無駄なものはスパッとやめて時間を捻出しましょう!効果は絶大です!

 

 

ぼくが実際にやったこと

会社員として働きながら絵を描く時間を増やすために、ぼくが実際にやっていた方法をご紹介します!

 

飲み会を全て断る

まずは絵を描く時間を増やすために、この世の全ての飲み会を断る。飲み会が好きな人は断固たる決意が必要かもしれません。飲み会来ないキャラを確立して、そもそも誘われなくなれば勝ち。

 

実際にぼくが絵を描くために時間を確保しようと決意してからは、この世の全ての飲み会は不参加でした。とはいえそこは会社員。仕事上どうしても出席しなければならない場合は、脳内スケッチ(後述します)で目の前の人の顔をガン見して、頭の中でスケッチをしていました。

 

今ならリモート飲みしながらスケッチとかむしろアリかもしれないですね。

 

 

1日の中でスケッチする時間を決める

ぼくは毎日3つのスキマ時間に必ずスケッチをしました。

  • 出勤時の電車の中でスケッチ
  • 退勤時の電車の中でスケッチ
  • 最寄りの駅に着いたら、帰路につく前にカフェでスケッチ

 

手が空いたらスケッチをするのではなく、1日の中でいつスケッチをするのか決めてしまいましょう。特に出勤と退勤は自分が望まなくても必ず発生する時間なので、習慣としてかなり取り入れやすいです。

 

関連記事:世界で最もスケッチにおすすめの場所は山手線だ。電車でスケッチをしよう。

 

また、そのまま家に帰ると『疲れたー』となってそのままゴロゴロしてしまう可能性が高いので、帰路につく前にカフェでスケッチをするのもおすすめです。

 

ぼくは色々な人を描くためにカフェを変えたり、時にはカフェに入らずに駅の改札付近に立ってスケッチすることもありました。

 

 

スケッチブックかiPadを常に持ち歩く

スキマ時間にスケッチが出来るように、スケッチ用の画材を常に持ち歩きます。ぼくはスケッチブックとお気に入りのペンを常に仕事のカバンに入れていました。今だったらiPadでも良いと思います!

 

スケッチブックの場合
  • 片手で持てるサイズ
  • ハードカバー
  • 裏写りしない紙
  • ボールペン

 

片手で持てるサイズでハードカバーだと、立ったままでも絵を描けるので便利です!ソフトカバーだと持ったときにフニャっとなってしまって描きにくい。また、絵をスキャンして保存・記録できるように裏写りしない紙だと◎。

 

おすすめはモレスキン。ハードカバーなのでスケッチブックがフニャフニャしないし、紙も上質でしっかりしています。インクの乗りも良いです。ちょっと高すぎるという場合はターレンス 絵を描く手帳もおすすめ!

 

ボールペンはダイソーのゲルインキボールペンか、マービーフォードローイングシリーズがおすすめです。ダイソーのゲルインキボールペンは安いし描き心地も良いです。

 

ダイソーのボールペンは真っ黒というより少し紫っぽい発色のものが多かったのですが、ゲルインキボールペンは綺麗な黒インクです。

※新品は最初に少し薄茶色が出ますが使ってると黒インクが出るようになります。

 

耐水性ではないので、上から水彩絵の具を塗るとインクが多少滲んでしまいます。アナログ感が強調されるのでそれを好む人もいるかもしれませんが。

 

それが嫌な場合は、マービー フォードローイングが良いです。耐水性なので水に滲むことなくキレイに色が塗れます。描き心地としては細いマーカーっぽい感じです。水の滲みを気にしない場合は、ボールペンの描き心地かマーカーの描き心地か、好みの方を選べば良いと思います!

 

iPadの場合
  • デジタルで描きたい人におすすめ!
  • iPad ProよりiPad!
  • iPad Proは大きすぎて片手で持てません…

 

iPad第8世代がApple Pencilに対応していてコスパ最強モデルなので、スケッチ用に購入しても良いかもしれません。デジタルイラストデビューには最適な機種です。 iPadであれば色を塗るのも簡単ですし、画材もApple PencilとiPadだけで済みます。

 

作品の保存や管理も簡単ですし、SNSにアップするのも手間がかかりません。Kindleでスケッチの教本を読んでそのまま実践なんてことも可能。

関連記事:Kindle Unlimitedで無料で読めるおすすめの美術解剖学書

 

iPadProだと本体が大きすぎて電車の中や、立ったままのスケッチには不向きです。

関連記事:美大生の僕がiPad ProではなくiPad第6世代を購入した理由

 

 

脳内スケッチ

ぼくは絵を描けないときは頭の中で絵を描く脳内スケッチをよくしていました。上述の通り飲み会の最中だけでなく、会議中や身動きが取れない満員電車の中は常に脳内スケッチしてました。

 

  • この人の偉そうな感じは何によって醸し出されているのか
  • どう描けば一発でこの人はパワー系の上司だと伝わるか
  • どう描けば一発でこの人は仕事がデキる!と伝わるか
  • スーツの着こなしやメガネなどの小物とパーソナリティの関係性の研究

みたいなことを会議中にずっと考えていました。

 

どういう線で表現しようかなーと考えながら脳内スケッチすると結構頭を使うし、何もしないよりは遥かに意味がある気がします。

 

脳内スケッチも、スキマ時間のスケッチと一緒でいつやるかを決めてしまうのが良いです。

 

例えば、

  • 入浴中
  • 食事中
  • 電車を待っている最中

 

などなど。ぼくは入浴中の脳内スケッチもよくやっています。自分の視点を変えながら、どう線を引けばパースを正しく描けるかなーと考えるとトレーニングになるし、もはや風呂場に紙とえんぴつを持ち込んで普通に絵を描くこともあります(笑)。

 

クリアファイルやプラスチックの下敷きの上に紙を置けば、シワシワになりますが絵を描けないこともないです。

 

 

継続は力なり

ブログと絵って似ている部分がとても多いです。続ける事が何より大切。歩みの速度は全く気にしなくて良いから、ただただ辞めないことが大切です。

 

まずは始めること。うまくなる方法論を調べる前にとりあえず始めちゃった方が良いです。始めちゃって、方法論は走りながら模索していく。ブログだったらまず記事を書いた方が良いし、絵だったらまずスケッチブックとペンを買ってスケッチした方が良い。

 

そして始めたら辞めないこと。続ければ続けるほど、可能性の扉が開いて続ける理由が増えていきます。絵がうまくなる方法なんてのは簡単で、ただ辞めなきゃ良い。続ければ良い。コツは、楽しく・少しずつ・永遠に、です。

 

継続した結果はこちら。

初めて買ったiPadで絵を描き続けてたら半年後にフリーランスのイラストレーターになってた話

趣味でVRをやっていたら1年後にアメリカのアニメーションMVの仕事に繋がった話

 

 

どうやって絵を継続するか

継続するには高すぎる目標を掲げないこと。高すぎる目標は挫折を招きます。

ぼくが通っているカリフォルニア芸術大学のアニメーションの先生の言葉です。高すぎるレベルを目指す→自分に失望する→楽しくなくなるという地獄サイクルってありますよね。これって本当に気を付けないといけない。やる気に満ち溢れている人や、自分に厳しい人ほど陥りやすい落とし穴です。

 

この言葉を聞いて、『頑張るって高すぎるレベルを目指すってことじゃないんだ。ひとつ上の階段を絶えず登れば良いんだ。高すぎるようなレベルもそこから地続きに繋がっているんだ』ということを感じました。

 

追い求めるべきは昨日の自分より成長している感覚です。仕事しながら絵を頑張るぞ!と気合十分の方にこそ、この言葉が届けば良いなと思います。

関連記事:ディズニーTVの現役アニメーターが教える成長のコツ

 

継続するには心構えを変えるよりも行動を変えるのもコツです。これは絵じゃなくて勉強などでも同じだと思います。

 

毎日勉強しようと意気込んだものの思ったように続かない。そんなときに特効薬としてモチベーションを高めよう!と自己啓発しても、結局モチベーションが下がれば意味がない。モチベーションなんて上がったり下がったりするものです。

 

心構えを変えたりリセットするのではなく、小さな行動を変えていく習慣にしていくことが継続につながります。

 

毎日絵を描こう!という心構えではなく、通勤時間にスケッチをするという小さな行動を設定してみてください。

 

 

絵を描きたくなくなった時の対処法

継続するのが大切だと分かっていても、絵を描きたくなくなる瞬間はあります。人によって背景は色々あると思うけど、

  • うまく描けないとき
  • 描きたいものが分からないとき
  • 描きたい!が描かなきゃ!になったとき

 

が絵を描きたくなくなる瞬間あるあるだと思います。

 

絵を描きたくないときって言うとなんだかネガティブに聞こえるけど、他にやりたいことがあると捉えればそこまで気にする必要はないと思っています。個人的にはそもそもネガティブだとすら思っていません。

 

仮に絵を描きたくないという気持ちがネガティブなものだとしても、ネガティブな気持ちを握りしめ続けるのが良くないのであって、ネガティブな気持ち自体は放っておけば別に良くも悪くもない、無害な気持ちです。

 

だから、描きたくないときは手を止める。考えすぎない。というのが何より大切です。そして考えないための方法は考えないことではなく、他のことを考えることです。だからぼくは素直に他のやりたいことをするようにしています。

 

絵を描きたくないときの対処法に関する詳細はこちら。

美大生が絵を描きたくないときにする対処法

 

 

学習を高速化する方法

絵でもなんでも、学習を高速化するには実践で学ぶのが一番手っ取り早いです。仕事を通して絵を描くようになった瞬間から爆発的に成長します。

 

真面目な人ほど完璧に習得できるまで実践を避ける傾向が強いけど、ガンガン実践に身を置くべきだと思います。実践を超える勉学など存在せぬ。

 

爆速で進みたい人は、

などで、フリーランスのイラストレーターとして仕事を受けてみるのがおすすめです。副業としても成立します。その際、自分の過去作品を見てもらいやすいように、ポートフォリオサイトやSNSで作品をアップしておくのも大切です。

 

 

忙しいというのは優先順位の問題

時間を確保しないといけないのは分かるけど、どうしても忙しくて…という人もいるでしょう。しかし、忙しいというのは時間がないという意味の言葉ではありません。

 

忙しいという言葉の本質は、他に優先順位が高いものがある状態だということです。だから忙しさを理由に絵が描けないという人は、絵より優先順位が高いものがあるということ。

 

絵の優先順位が低いなら結局時間があっても絵なんか描かない。時間がないのが問題じゃなく、絵の優先順位が低いのが問題です。その場合は無理して絵を描こうとしなくても良いんじゃないかなと思います。もっと優先順位が高い自分の趣味や好きなことに時間を使いましょう。

 

ということで今回は、社会人が絵を描く時間を増やす方法についてまとめてみました。仕事をしながらたくさん絵を描きたい人の参考になれば嬉しいです。

 

こちらも合わせてどうぞ!

仕事しながら絵の勉強をしていた時の生活リズム

では!

-元会社員の俺がカルアーツに合格した話, スケッチ, アート勉強方法, 海外美大受験
-, ,

執筆者: